金沢弁の接尾語について
開業まで残り1週間となった北陸新幹線。
金沢には【金沢弁】があるが、関西弁や福岡弁ほどメジャーでもなければ、北東北の一部方言のように他県の人が聞いて「何を言っているかわからない」レベルでもなく、あまり目立った方言ではない。
だが、バスに乗ってしてお年を召した方たちの会話に少し耳を傾けると、そこでは結構な金沢弁が飛び交っている。
そんなわけで、今回から数回に分けて金沢弁ネタをやってみる。
金沢弁の概要
概要はWikipediaをそのまま引用。
近畿方言の影響を受けつつ、雪国の城下町という特性のなかで発達してきた方言である。そのため、文法や語彙には近畿方言と共通するものが少なくない。北陸有数の大都市として繁栄した歴史から、敬語表現や柔らかな表現がよく発達している。一方で、濁音「が」の多用などから、小京都という華やかな街のイメージとのギャップもあって、耳障りな言葉と受け止められることがある。
金沢弁の用例
金沢市のサイトにまんま金沢弁コーナがあって正直この通りなのだが、それだと1回でブログネタとしては終わってしまうので、少しオリジナリティではないけれど、別の角度からも23年間金沢に住んでいた者として参考にしつつ書いてみる。
接尾語
金沢の方言のページでも一番に書いてあるけど、ここでもまずは接尾語から。
金沢弁を語る上で接尾語は切っても切れない関係にある。
以下、各接尾語に対して、【金沢弁】⇒【標準語】で解説。
~しまっし
金沢弁の中でもかなり高頻度で出てくる。
「今度うちに遊びにきまっし」⇒「今度うちに遊びに来てください」
命令口調になると、「~しまっしま」となる事もある。
「早く勉強しまっしま」⇒「早く勉強しなさい」
~じー
「かっこいいじー」⇒「かっこいいね」
~なんけ?
「これいくらなんけ?」⇒「これいくらなの?」
~せん
「これからサッカーせんけ?」⇒「これからサッカーしない?」
~やがいや、かいや
「書いとけって言ったがいや」⇒「書いとけって言ったよね」
「もうしたんかいや」⇒「もうしたんだ」
~がぁ?、げんろ?
「今日は一緒にお昼行けんがぁ?」⇒「今日は一緒にお昼に行けないの?」
「<今日は一緒にお昼行けんげんろ?」⇒同上
~がや、がやて
「今日は飲みに行くがや」⇒「今日は飲みに行くよ」
「今日は飲みに行くがやて」⇒「今日は飲みに行くらしいよ」
~ねんけど、~なんや
「明日は土日ねんけど仕事なんや」⇒「明日は土日だけど仕事なの」
~うぇー
「明日から旅行行くうぇー」⇒「明日から旅行に行くよ」
〜てんて
「昨日残業してんて」⇒「昨日残業したらしいよ」
〜ぞいや、ぞいね
「北陸新幹線の切符とれたぞいや」⇒「北筑新幹線の切符とれたよ」
金沢弁⇒標準語変換をしてみて
標準語で例文を考えてそれを金沢弁に変換する時に、両親や祖父母が何て言うか考えると結構スイスイと出てきた。
次は単語のあたりにしようかな。
そうそう、これも含めてこの先1週間は金沢ネタを連発する予定。