クレジットカードの署名は漢字ですべき?ローマ字ですべき?
先日、クレジッドカードのサインを『名前+アルファベット』で書いているのを驚かれたので、今回はクレジットカードにするサイン(署名)の話し。
漢字でもひらがなでも、ローマ字でも、なんなら記号でもOK
クレジットカード大手の三井住友カードのサイトには以下のように記載されている。
実は、署名そのものに、文字や言語に関する決まりはございません。漢字で書いてもローマ字で書いてもいいのです。「自分が書いたものである」と証明さえできれば、下の名前だけでも、ニックネームでも、イニシャルでも構いません。
そもそも、「サイン」はあくまでもカードの使用者とカードの所有者が同じかを確認するものであり、本人が書いたことが筆跡鑑定等によって確認できれば良い。なので、極端な話しをすれば、日本人がハングルで署名しても、記号の“√(レ点)”や、"○(丸)”もサインとしては認められる。ただ、上記のサイトの続きにも記載があるが、カードを使用する場所によっては利用を拒否されたり、不要なトラブルを招く可能性があるので個人的には記号などは避けた方がいいと思う。
ただし、万一の際の偽造を防ぐという観点からは、漢字が最適です。漢字は画数が多く、バランスが取りにくいので、書きなれていない人は真似しにくいからです。海外でクレジットカードを使用する機会が多い人などは、漢字でフルネームを書いておくといいでしょう。
署名は本人のクセを出す
“サインはどんな文字でもいい”と言ったものの、クレジットカードを発行している各社のサイトにはサインの書き方や認識についてこのように書かれている。
三井住友VISAカード
お客さまの署名をご記入ください。漢字・ひらがな・英字など書体につきまして決まりはございません。
JCB
いつもは書かないようなきれいすぎるサインや他人に真似されやすい英語のサインはさけて、自分らしいサインにするのが、一番です。
au Wallet クレジットカード
サインは、漢字でもローマ字でもどちらでも構いませんが、パスポートをお持ちの方はパスポートのサインと同じサインをおすすめします。
クレジットカードこそあまりうるさく言われないけど、パスポートの署名はかなりうるさく言われるので、au Wallet クレジットカードの記載のようにパスポートと合わせるのがいいかもしれない。
ちなみに、パスポートの場合は漢字・ひらがな・ローマ字のいずれかとなっている。
小学生以上の方は、申請者本人が枠内に署名してください。(漢字で署名できない場合は、ひらがなで署名してください。)
〜 中 略 〜
ローマ字で署名する場合も、必ず点線から上に一行で署名してください。
偽装されないように漢字で書くことに意味はあるか
「漢字はアルファベットより複雑だから漢字で書くべき」と言う人は多いが(現にハワイの免税店で「日本人なんだから漢字を使わないともったいない」的なことを言われた)、偽装のしにくさの観点からはそのとおりだと思う。
ただ、万が一にもクレジットカードを紛失して不正利用されても、偽装されやすいサインだったかは関係なくカード会社への所定の届出をしておけばクレジットカード会社がその期間の損害を補償してくれるし、店舗側でサインを書かせる前にカードを返すこと(サインでの本人確認をしていない)はザラなので、あまり漢字にこだわる必要はないと思う。
無署名が一番危険
基本的にはどんなサインであれ、サインをしてあれば損害時の補償はクレジットカード会社がしてくれるが、唯一例外なのは無署名の場合。「リアル店舗ではほとんど使わないから」などで書かないままいると店舗によって使えないどころか、不正利用された場合にも無署名では一切補償されない可能性が高いので必ずカードが手元に届いたら署名するように。
第二のリスクは、盗難・紛失の被害に遭っても補償対象にならない場合があることです。一般的に、クレジットカードが不正利用された際の被害額はクレジットカード会社が補償してくれますが、会員側が規約に違反していた場合や故意・過失による不正利用はその限りではございません。クレジットカード裏面の署名は会員規約として定められているため、不正利用されても補償が受けられず、自己負担になる可能性が高いのです。
最後に
当然だがカードのサインと実際のサインは一致していなければならないので、カードには漢字でサインして店舗でのサインはアルファベットなんてのはNG。既に書かれているカードのサインを変えたい場合には再発行となって手数料が掛かることが多いので次の更新まで待つのがいいかなと。