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諦めないで!持病・既往症があっても入れる海外旅行保険について

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夏休みが終わったタイミングで『海外旅行保険』の記事を書くのは些か季節ハズレな感じがするが、ピークが過ぎて手頃になったタイミングで旅行される方や秋から冬にかけての旅行を計画されてる方などに向けた内容になれば、と。

海外旅行における事故発生(遭遇)率について

JTB広報室にて公表されている『ジェイアイ傷害火災保険株式会社(JTBとAIGの合弁会社) 2015年度 海外旅行保険事故データ(2015年4月~2016年3月)』の調査結果では、同社契約における2015年度の海外旅行保険での事故発生率は3.60%(28人に1人)であった。

補償項目別事故件数は下記のとおりで、やがて56人に1人の割合で海外で治療や救援が必要な事態に遭遇している(保険適用の申請ベース)。

1位:治療・救援費用(49.0%)
2位:携行品損害(32.5%)
3位:旅行事故緊急費用(13.9%)
以下、省略

また、海外(特にアメリカ本土やハワイ)での入院費(治療費込み)はとても高額で1日平均で100万円を超えることも珍しくなく海外旅行保険への加入は必須と言える。

「治療費が一千万円超えや無制限に補償されるなら、さぞかし高い保険になるのでは?」と思われるかもしれないが、滞在する国や期間にも寄るが大体1泊1,000円から加入できる。また、クレジットカードでゴールド以上のステータスカードを保有していれば、クレジットカードの付帯保険でもある程度はカバーできることが多い。 

持病・既往症がある場合の治療費用には注意が必要

海外旅行保険を加入する場合は、価格コムなどの比較サイトで自分に必要なプランを選べばいいのだが、一つ気をつけて欲しいのが持病・既往症がある場合だ。

持病・既往症が原因で現地で悪化して病院に掛かったり、倒れて救急車で病院に運ばれて入院となった場合には保険金が支払われないケースが多く、クレジットカードでの付帯保険ではほぼ確実に対象外となる(持病と関係ない疾病の場合は、持病があっても支払われる)。

既往症(旅行前にかかっていた病気)については、エース損害保険では下記のように定義している。

(注)「旅行前にかかっていた病気」とは、旅行開始前に発病し、医師の治療を受けたことのある病気をいいます。ただし、妊娠、出産、早産または流産に起因する病気および歯科疾病、ならびに治療・救援費用で補償される疾病は含みません。

海外旅行保険とは|海外旅行保険|旅行保険|保険のことならエース損害保険株式会社

持病・既往症にも対応する海外旅行保険

「捨てる神あれば、拾う神あり」ではないが、既往症については極僅かであるが支払いの対象としている保険会社もあるので、今回はその中から3社をご紹介。

AIU損害保険

AIG傘下の外資系保険会社で、日本ではAIGジャパンが事業を行っている。

「持病・既往症」について、応急治療費用などが補償される特約を、保険期間31日までの全プランにセット(300万円限度)。ご旅行前の病気の急な悪化も補償されますので、ご安心いただけます。

AIUの海外旅行保険 充実の補償|海外旅行保険ならAIU保険会社 

エース損害保険

スイスに本社を置くこちらも外資系の保険会社。

ネット申込み:https://www.acetravelinsurance.jp/

応急治療・救援費用

「旅行前にかかっていた病気」が旅先で急激に悪化した場合の治療費も補償します。
• 旅行前にかかっていた病気が旅先で急激に悪化して治療が必要になった場合
• 3日以上続けて入院した際にご家族の方に現地に来てもらうなどの場合
治療費・入院費・手術費用、ご家族(救援者)の現地までの交通費・宿泊代などをお支払いいたします。

海外旅行保険とは|海外旅行保険|旅行保険|保険のことならエース損害保険株式会社

こちらも既往症に関する支払いは上限300万円と設定されているが、保険料についてはプランによって差があるがAIUより若干安い。

東京海上日動火災保険

唯一の日系保険会社だが、申し込みは代理店経由となるがインターネット契約以外にも店頭契約もある。

海外旅行保険 | 旅行・レジャーの保険 | 東京海上日動火災保険

治療費用部分

海外旅行開始前に発病し医師の治療を受けたことがある病気(妊娠、出産、早産または流産に起因する病気および歯科疾病は含みません。)が原因で、海外旅行中にその症状の急激な悪化*8により医師の治療を受けられた場合

保険金をお支払いする主な場合等 | 海外旅行保険 | 東京海上日動火災保険

海外療養費制度

この記事では解説しないが公的医療保険(健康保険や共済組合など)における海外療養費制度もあり、これは日本国内で病院に掛かった場合に自己負担が1~3割程度で済むのと同じ仕組み。海外で病院に掛かった場合も健康保険制度で認められている範囲で医療費の払戻が適用されるが、事後申請なので現地で明細や領収書などが必要となり、また現地の言語で記入されていた場合はその翻訳も自身で行う必要がある。

詳しくはこちらのサイトや海外療養費制度で検索。

海外で急な病気にかかって治療を受けたとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

最後に

海外旅行でいくら保険に入っているとは言っても、何事もなく無事に帰国してくるのが望ましい。突発的な怪我や病気はやむを得ないが、予兆があった場合にはまず市販薬を飲んで早めに身体を休めて翌日に備えるようにしてもらえれば…と言うわけで、海外旅行で是非持って行って欲しい市販薬は以前にまとめたので、こちらを参考にしてもらえたら。