北陸新幹線開通で航空会社2社が完全に意気消沈
SONY SLT-A77V | 200mm F5 1/320 ISO125 ボーイング737
以前書いた「北陸新幹線開通で変わる空の旅」の一つの答えが出たと言っていいはず。
2015年4月以降の羽田⇔小松便のJALとANAの2社を見てみる。
調査方法は、新幹線開通直前の【3月8日(日)】と新幹線開通後の【4月20日(日)】で、【羽田空港から小松空港】へ向かう便の機体から【最大輸送人数】を算出。
JAL(日本航空)
まずはJALから。
3月8日(日) 羽田空港→小松空港
4月19日(日) 羽田空港→小松空港
結果
これまで終日中型機のボーイング767を飛ばしていたのに対して、新幹線開通後は2/3をボーイング737に切り替えて、最大輸送人数は約25%カットとなっている。
ANA(全日本空輸)
次はANA。
3月8日(日) 羽田空港→小松空港
- 76P=ボーイング767-300(270席)…2便
- 772=ボーイング777-200(405席)…2便
- 78P=ボーイング787-8(335席)…1便
- 73M=ボーイング737-800(167席)…1便
- 合計6便 最大輸送人数は1852人
4月19日(日) 羽田空港→小松空港
結果
JALと比べ時間帯によって大型機のボーイング777から小型機ボーイング737まで、効率よく運行したのが一転、新幹線開通後は全機種をボーイング737に切り替えて、最大輸送人数はなんと約50%カットとなっている。
まとめ
「羽田⇔小松便を直ぐ減便をすることはない」との話しがあったものの、機体は少なからず小さくなる覚悟はしていた。なので、JALの25%減はまだ予想の範囲内だったが、ANAの50%減については正直びっくりした。
経営的にはANAが正解なのかもしれないが、ANAユーザ&株主として終日ボーイング737しか飛ばないとなると、これまではANAを優先的(贔屓目に)に選んできたが、今後はJALを選ぶかもしれない。それこそ、最新型の787が飛んでいたから、ANAを選んでいたこともあったのに。
ただ、北陸新幹線が1編成934人で【かがやき】と【はくたか】で24往復22,416人(片道)が増えることを考えれば、これでもまだ航空会社は頑張っているとも言えるか…?
現時点では繁忙期も閑散期もほぼすべての日程でこのような機種選択がされているが、恐らくは必要があれば機種変更もあるだろう。
これから先、新幹線対飛行機の戦いが起きるのだろうか。