ANAが2016年夏ダイヤからの小松、富山⇔羽田便の大幅減便を決定
ANA(全日本空輸)は現在の、小松、富山⇔羽田便は1日6往復を、3月27日からの夏ダイヤで1日4往復(33%減)へ大幅に減便すると決まった…ってのが、2週間ほど前にニュースになっていたがスッカリ見逃していた。
この可能性は事前にANA側も公表しており、石川県は利用者を増やす為に飛行機を利用しての観光客には助成金として5,000円を出したりもしていたが努力も虚しく…
夏ダイヤの運航スケジュールから減便
夏ダイヤになる前日の3月26日と、夏ダイヤが始まる3月27日からの小松⇔羽田の運航スケジュールを見比べてみる。
- 2016年3月26日まで
- 2016年3月27日から
午前に2便、午後は夕方に1便と夜に1便となって、ANA1091とANA755の昼間の便がなくなっている。
機材変更には好感
減便とはなったが悪いことばかりではなく、利用者にとってプラスになることもある。それは機材でこれまではB737が6往復していたのが、B737が1往復となりB767が3往復となっている。(富山便はすべて737のまま)
B737はシートが3列+3列で中央に通路で(LCCでは定番のエアバスA320と同じ)、窮屈な(圧迫感のある?)作りになっている。
その点、B767は2列+3列+2列で通路が2本あってゆとりがある。
B737はB767やB777、B787に乗り慣れていると機材が小さい分、揺れやシートマップからの乗り心地の悪さがある。個人的には、すべてを737に変更したことも今回の搭乗者数減の一因であったと思っている(少なくとも自分と嫁は「B737なら乗らない」と話ていた)。
JALについては、元々「現行維持」を表明していた通り、4月以降も6往復を維持している。
http://mainichi.jp/articles/20151010/ddl/k17/020/308000c
これによって、小松⇔羽田便はANAが4往復にJALが6往復の計10往復(-2往復)、富山⇔羽田便はANAのみで4往復(-2往復)となる。
また、機材変更によって便数は減っても座席数で計算すれば、
と、現状維持となっているし、考えようによっては人気の時間帯に資源を集中させたことも利用者としては良かったかもしれない。
最後に
予想はしていたが、やはり新幹線の約2時間28分に飛行機が対抗するのは厳しい。特に小松空港から金沢の繁華街まで高速バスで小一時間掛かるので、コスト的にも時間的にも優位性を打ち出すのが難しい状況にある。とは言え、北陸新幹線の1編成が約850人なのに対して、飛行機は4便を合わせても976人。このくらいなんとかならないのかと思ってしまうのは素人考えだろうか…
ちなみに、この減便によって空いたB737と羽田の発着枠は、宮古⇔羽田の新規就航に割り当てる模様。
とりあえず、今年は1回はB767に乗って帰ろう。