おサイフケータイから脱却できず、Xperia Z3の液晶パネルの交換修理をした
前回の続きで解決編。
SIMカードをXperia Z1に一時退避
遊び半分でau版Xperia Z1のROMを書き換えてSIMロックを解除していたのが、ここに来て役に立つとは。
おサイフケータイの機能が使えないコト以外は問題がないので、通話機能を目的に一時的にXperia Z1にSIMカードを入れて使うことに。
修理に出すか、買い換えるか
「タッチパネルがおかしいだけだから、液晶はそのままでタッチパネルだけ交換したらいい」と思ったが、タッチパネルと液晶は一体化していて一方だけを交換することはできない。
液晶ユニット全体の取替えとなると、全額自己負担でメーカー修理すれば少なくとも30,000円は掛かる模様。
30,000円あれば魅力的な端末は幾らでもある。
しかし、おサイフケータイの機能がなくなった場合に、カードを持ち歩く枚数が5枚も6枚も増えるし、東京・神奈川が生活範囲だとモバイルSuicaの便利さとおトクさを失う覚悟がつかず、おサイフケータイからの脱却とはならず。
富士通のarrows M02はSIMロックフリーのおサイフケータイ対応で30,000円前後で購入できるが、モバイルnanacoに正式対応していない(4/20時点)のがなぁ…
メーカー修理と専門店修理
メーカー修理に踏みきれなかったのは、いくら掛かるかわからないだけではなく、端末の初期化と1週間近く預けることも理由として挙げられる。
ただ、この2点についてはスマホ修理の専門店を使えば何となりそうな気がしたので、メーカー修理と専門店修理のそれぞれのメリットとデメリットをまとめた。
メーカー修理のメリット
- 保証期間内や補償サービス加入であれば費用は安く済む
- メーカー純正部品との交換になる
- 他にも問題や不具合がないかを点検してもらえる
- 修理期間中は代替機の貸し出しがある
メーカー修理のデメリット
- 保証切れ、補償サービス未加入だと費用がかなり高額になるケースも
- 端末を初期化して預けなければならない(おサイフケータイの移行も)
- 修理に出してから戻ってくるまで1週間前後を要する
- 修理期間中は代替機が貸し出されるが同一機種や同メーカーでない場合も
- 点検中に他の問題や不具合が見つかった場合は、それも含めて修理となる
- 土日や平日夕方などショップが混雑していると待ち時間が発生する場合も
修理専門店のメリット
- メーカー修理(全額負担)より安く済むケースが多い
- 端末の初期化なしで修理可能(但し、データの補償はない)
- 持ち込みなら1時間以内で対応してもらうことも可能
修理専門店のデメリット
- メーカー純正品ではなく(同等品)、見え方やデザインが異なる場合も
- 防水対応機種であれば防水機能は担保されない
- 改造扱いとなりメーカーでのサポートが一切受けられなくなる
以上を総合的に評価した結果、今回は修理専門店に出すことにした。
修理専門店を選ぶ
修理専門店は都内にはいくつもあるが、交換部品の在庫確保や技術的な問題もあってかiPhone修理専門店は多く、エキナカの靴の修理で有名なミスター・ミニットさんでもスマホ修理をやっているがここもiPhone限定となっている(4/20時点)。
Androidも修理対象としているお店でも、「修理代金は電話かメールフォームからお問合せください」が多く、Androidの修理ができるお店の中から会社帰りに寄りやすい場所を選んで架電。
機種名と症状を伝えると、
- 修理費用は部品代12,000円弱、技術代8,000円弱の計20,000円弱
- 会社帰りでも(予約して閉店1時間前までに来店すれば)即日対応可
とのことで、相場的にも安かったのでそのまま予約した。
花金に修理専門店へ
定時で仕事を切り上げて、花金が似合わない原宿は竹下通りへ。日本なのに日本じゃないような雰囲気(外国人率も異様に高い)に圧倒されつつも、お店を見つけて入店。
症状を伝え、修理費を再確認、そして修理の契約書に署名をする。契約書の内容としては、
- 交換するパーツは同等品で純正品とは異なる
- 交換によって改造扱いとなるので、以後メーカー修理はできなくなる
- データが消える可能性がある
- おサイフケータイのデータもハードウェア交換で稀にリセットされる可能性がある
- 防水機能はなくなる
が主な内容だった。
契約書にサインして修理が終わるまで小一時間空いたものの、夕飯には少し足りないし、竹下通りにあるお店とは縁がないので、表参道の方へ出て新潟物産展やApple Storeで時間をつぶす…
1時間後、再び竹下通りのお店に戻ると修理は終わっていて、タッチパネル不良が解消しているのを確認して、修理代金を支払った。
同等品のクオリティは?
純正品ではなく同等品と言うことでどれだけ違うかってのも今回気にしていた部分だけど、大きくは3つ。
液晶が暖色系でコントラストも低い?
受け取ってすぐに気がついたのが「かなり暖色系だな」と。
この点についてはユーザが自由にホワイトバランスの設定を変更できる機能がXperiaにはあるので、調整次第で限りなく理想の色に近付く。
コントラストについても少し落ちているような気もするが、気のせいかもしれない。
SONYのロゴの後ろに謎の影?
カメラでは写らなかったが、緑で囲った範囲の後ろ側がほんの僅かに色が変わって影のようなものが…説明が難しい…
パネルの一部が浮いている
ディスプレイの左下が1〜2mm浮いている。
押しこめば沈むけど、手を離すと元通り浮く。
何度もやって液晶パネルが割れたら笑えないのでこのまま放置。
以上の3つが気になったポイントではあるけど、【タップして起動】の機能(ディスプレイ消灯時にディスプレイをトントンとタップすると点灯する)も問題なく使えているし、見ているうちに慣れてもきて今はほとんど気になっていない。
端末のデータはおサイフケータイも含めて消えずに戻ってきて、Xperia Z1からZ3にSIMカードを戻して正常に動作することも確認済み。
最後に
端末初期化とおサイフケータイの移行が不要で、1週間掛かるところを1時間でやってくれて2万円であれば十分かな、と。
アマゾンでは自分で修理するためのキットが売られているけど、背面パネルは比較的簡単らしいけど、全面の液晶パネルの交換はかなり難しいようなので今回は見送った。
「うちの近くに修理してくれるお店がない!」って人はネットから申し込んで、端末を送って修理してもらう方法も。