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祝!北陸新幹線開業2周年!就職で金沢から上京した自分が北陸新幹線開業に思うこと

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昨日Googleフォトを見ていたら『この日の思い出』(1年以上前の同一日に撮った写真が見られる)に北陸新幹線が開業(営業運転が開始)した日の画像が上がってきた。「あれからもう2年か…」と思うと同時に、20年以上金沢で生活して来た自分が上京を決めた一因でもある北陸新幹線の開業には思うことの1つや2つはある。

そこで今回は昨日で開業2周年となった北陸新幹線について思うことなどを書くことにした。

東京駅のホームで金沢行の表示が見られることに感動

2015年3月14日、北陸新幹線開業(営業運転開始)の日。

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東京駅は北陸新幹線でお祭りムードだった。

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新幹線改札を抜けた先にある電光掲示板に【かがやき 525号 金沢】の文字を見て「ついに東京と金沢が(新幹線で)つながったか…」と感動したのを今でも覚えている。

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開業前は電車で東京から金沢への帰省は、上越新幹線越後湯沢駅まで行って特急はくたかに乗り換えるルートとなり、上越新幹線が1時間20分に特急はくたかは2時間半で乗り換えを含めると4時間近くを要し利用しづらかった。

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それが北陸新幹線開業によって2時間半に大幅短縮され・乗り換えなしで移動できることは金沢に実家があって上京して就職した自分にはとても大きな変化となった。

 

北陸新幹線の車窓から

北陸新幹線の車窓からは色んな風景が楽しめる。

東京駅を出発してしばらくは都会の風景が続き、上野駅を出てしばらくすると天気がよくて空気が澄んでいれば左手に富士山が見える。

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しばらくは富士山を遠目に埼玉県内を走るが、風景にあまり変化がなくなってきたら(飽きてきたら)駅弁を食べるのもアリ。

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大宮駅を出て東北・北海道新幹線と線路が分かれると右手に赤城山が見えてくる。

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その後、高崎駅(かがやきは通過)を過ぎ上越新幹線と線路が分かれて安中榛名駅(かがやきは通過)に向けては同じく右手に榛名山が見える。

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軽井沢駅を過ぎてからはトンネルが連続していて長野駅に停車中以外はスマホ糸魚川駅(かがやきは通過)までは電波がほとんどつながらず車窓からの楽しみもほとんどなくなる。

上越妙高駅を過ぎ日本海側に出るとトンネルの数は減って左手には立山連峰、右手には日本海が見えて冬の立山連峰は一見の価値がある。

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富山駅を出ると終点の金沢駅までは20分ほどで新高岡駅(かがやきは1日2本が停車)を過ぎると再びトンネルが続く。

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そして、北陸三県でもっとも高いビルの日航ホテル金沢(ポルテ金沢)が見えると終点の金沢に到着。

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冬場は東京駅から高崎駅の辺りまでの太平洋側はとてもいい天気で青空が出ていても、軽井沢駅の辺りから雲行きが怪しくなって日本海側の上越妙高駅糸魚川駅の辺りからは日本海側の天気となって東京を出て1時間半で気候が一変する。

 

この2年間は北陸新幹線を使う方が多かった

北陸新幹線を語る上で欠かせないのがドル箱路線と言われてきた飛行機(羽田⇔小松便)だが、この2年間で北陸新幹線と飛行機の利用回数を調べてみたところ、飛行機が5回で北陸新幹線が12回となっていて飛行機より北陸新幹線を使う方が圧倒的に多かった。

 

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所要時間はほとんど同じ

飛行機だと羽田⇔小松のフライト時間は約40分、搭乗時間でも約1時間と北陸新幹線の乗車時間の約2時間半と比べれば圧倒的に短いが、飛行機は搭乗前から拘束される時間が長い。

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航空会社は国内線だと30分前に保安所の通過を利用者に要請しているが、飛行機は新幹線のように乗り遅れても次の便に乗ることはできないので預け荷物の手続きや電車の遅延のバッファをとって1時間~1時間半前には空港に着くこととなり、武蔵小杉駅から羽田空港駅(JR→京急)まで約40分なので出発の約2時間前には家を出なければならない。

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さらに小松空港に着いてから金沢市内までは小松空港金沢駅の高速バスだと40~50分、バス+在来線では約1時間を要することからも、出発前2時間+フライト時間40分+到着後1時間で自宅から実家までのドアtoドアで約3時間半を要する。

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これが北陸新幹線だと出発までに乗り込んでいればよいので出発1時間前に自宅を出て、東京駅⇔金沢駅のかがやきで最短2時間28分、到着してからの移動時間もないのでこちらも約3時間半となって飛行機も北陸新幹線もドアtoドアでの所要時間はほとんど同じとなる。

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コストもほとんど同じ

飛行機は宿泊と往復航空券をセットにするとかなりおトクになるが、帰省するのであれば宿は必要なく航空券単体だと購入時期や出発時間にもよるが早割や特割で10,000~12,000円。

新幹線は元の運賃がそれ程高くはないので割引率は低いのだが、自分がよく使うのはスーパーモバトクでモバイルSuicaVIEWカードがあれば、かがやき東京⇔金沢を片道12,030円で購入できる。

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スーパーモバトクは飛行機の早割28などと同じで一度申し込むと座席や乗車日時の変更は一切できず払い戻しのみとなるが、金沢⇔東京のかがやきでも払戻手数料は1,200円なので50%近くかかる飛行機と比べれば良心的な設定となっている。

 

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飛行機はこの2年とても苦戦していて片道航空券を9,980円で売り出しているので、それを利用すれば新幹線より片道2,000円、往復4,000円安くはなるが、空港からの高速バスが約1,000円なので…

 

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帰省しやすくなった

北陸新幹線の開業前までの帰省手段は飛行機一択だった。

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ただ飛行機は大型機のB777で約500人、小型機の737だと約150人となって1便平均300人として1日6往復×2社(JALANA)では7,000人超の輸送が限度となり年末年始などの繁忙期に予約を取るのはとても苦労した。

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しかし、北陸新幹線は1編成900人強でかがやきとはくたかで24往復するので1日22,000人超の輸送能力がある。もちろん、全員が東京⇔金沢を使うわけではないので純粋にこれだけのキャパが増えたとは言えないが、それでも飛行機と比べて本数は2倍、キャパは3倍が増え圧倒的に予約が取りやすくなった(それでも、日曜の昼過ぎの金沢発東京行の新幹線は今も満席状態になっているから驚く)。

 

2時間半は意外と退屈しない

東京⇔金沢を2時間28分で結ぶ北陸新幹線は移動時間で何かしようと思った時にはちょうどいい時間で、仕事の資料を作成したり、ブログを書いたり、読書をしたり、映画だと1本分に相当する時間である。

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ただ、軽井沢から先はトンネルが続き閲覧は絶望的なので、ネットにつなげておく必要のない作業やアマゾンのプライムビデオやKindleのように予めダウンロードしておけるものに限られる。

 

最後に

事前に帰省予定が決まっていれば年末年始でも飛行機の予約が取れなかったことはなかったが、身内に不幸があって急遽帰省するよう事態がこの2年間の内にあってその時も北陸新幹線は直ぐに取ることができてとても助かった。

また、東京⇔金沢が北陸新幹線でつながったことで金沢の経済や観光がより良くなっていって欲しい。

 

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