コンセントがLANケーブルに?TP-LINKのPLC TL-PA4010を買ってみた
吾輩は有線至上主義者である。名前はまだ無い。(以上)
今住んでいる賃貸マンションでは、電話線(VDSL)の引き込まれている部屋とパソコンを使う部屋の間には仕切りがあって、LANケーブルを床に這わせるのは見た目がアレなのとお掃除ロボットがケーブルに絡まる恐れもありNG、でもパソコンとNASはLANケーブルで接続しておきたくTP-LINK Archer C9のWDS(Wireless Distribution System)を使って異なる部屋の間を無線で中継していた。 アクセスポイント間通信をする(WDS機能)
WDSが断続的に切断される
最終的に原因の特定には至らなかったが、WDSを使っていると1日に何度も通信が切断されていた。平日だと一日の半分は会社に行き、残り半分の半分(つまり、4分の1)も睡眠を取っていて実際に使用している時間はかなり限られているので「切れたら都度ルータを再起動すればいい」と考えられなくもない。
しかし、実際に切断されていることを知るトリガーは家で「ネットに繋がらないなぁ〜」と気付くのではなく、パソコンを使う部屋においてあるSynology NASがオフラインになるとメール通知するように設定していて、そのメールが一日に何度も届くからである。
外出時にNASが切断されるとNASに入っている音楽をストリーミングで聴けなかったり、セキュリティレベルの低いWi-Fiの使用時にVPNでNASに接続したりと、外からのアクセスにも使っているので家にいようがいまいがNASは常にオンラインであって欲しい。
「それならNASをルータ直結でぶら下げれば…」とも思ったが、写真のデータはRAW現像が終わったものはMacBookのSSDからNASへ移動させてその後はNASで管理するし、Time Machineのバックアップ、動画のストリーミングはWi-Fi経由より直結の方が圧倒的に早いので難しい。
Amazon タイムセール祭り で発見!
先日のAmazon タイムセール祭りを見ていてまず目に止まったのが中継機能に特化した製品。
TP-Link WIFI 無線LAN 中継器 11ac/n/a/g/b 1733 + 800Mbps ビームフォーミング MU-MIMO APモード 3年保証 RE650
- 出版社/メーカー: TP-LINK
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: Personal Computers
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以前にも記事にしたが、TP-LINK Archer C9は安定性がイマイチで当時はブリッジモードにすることで回避した記事を書いたけど、WDSでも似たようなことになったので中継器を変えれば上手くいく可能性は高かった。
ちなみに、同じTP-LINKでも単純にWi-Fiエリアの拡張の為に買ったこれは問題なし。
TP-Link 無線LAN 中継機 RE305 11ac 867+300Mbps ハイパワー コンセント 直挿し ブリッジ(APモード)付 3年保証
- 出版社/メーカー: TP-LINK
- 発売日: 2017/03/13
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
そして、中継器をあれこれ物色していて見つけたのがTP-LINKのPLC TL-PA4010だった。
コンセントをLANケーブル代わりに使うPLC
PLCは「Power Line Communications」の略で電力線、すなわち家庭内のコンセントを通信回線として利用する技術で10年以上前から製品化されていたけど、無線LANの方が一般的の利用ではメリットが大きくて価格も安かったことからほとんど普及しなかった(ノイズの影響で速度が大きく変わったり、そもそもPLCが使えるかどうかも使ってみないとわからなかったり)。
ちなみに、PLCについてはこちらのサイトがわかりやすい。
コンセントLAN(PLC)の特長 | IODATA アイ・オー・データ機器
それでも当時PLCは20,000円以上していたように記憶しているが、購入した『TP-LINK PLC TL-PA4010』はタイムセール祭りの対象で4,000円後半だったのでダメ元で買ってみた(セール外でも5,000円に少し足が出るくらいなので十分安い)。
TP-Link PLCアダプター TL-PA4010 KIT 有線LAN コンセント LAN 2台 キット 総務省指定
- 出版社/メーカー: TP-LINK
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
パッケージ
同じ端末が2つ
前面にはLEDインジケータとペアボタン、底面にはLANコネクタ、背面はコンセントとシンプルな造り
本体×2とマニュアルを除けばあとはLANケーブル×2のみ
PLCはノイズに弱いことからタコ足を避け壁のコンセントに直結
もう一方(パソコン・NAS側)も壁のコンセントに直結。ちなみにここはエアコン用コンセントで200Vかもしれないけど仕様上は問題なさそうだったので取付けた
エアコン設置用のコンセントなのでLANケーブルが上から垂れていて見た目があまりよろしくないが…
ペアリングはとても簡単で一方のペアボタンを1秒押して2分以内にもう一方のペアボタンを押せば10秒ほどでリンクが確立する(上の画像ではLED3つのうち真ん中が消灯しているけど、リンクが確立すると点灯する)
PLC の通信速度
最後に通信速度だがIPv6に対応したNetflixのスピードテストサイトでPLC経由とWi-Fi経由で計ってみた結果がこちら。
PLC
Wi-Fi(11ac/5GHz)
残念なことに光契約でも集合住宅のVDSLで速度は遅くVDSLとPLCのどちらがボトルネックになっているかわからないお粗末な結果に…
ただ、これだけのスピードが出ていればPLCとしては必要十分ではないかなと。
最後に
デスクトップパソコンはほとんど趣味の領域となり、ノートパソコンからもLANコネクタが省かれるモデルも増え、そもそもホームユースではパソコンからスマホやタブレットにシフトしているこのご時世に、PLCの新商品が発売さてその価格が5,000円前後というのは本当にありがたい商品だと思う。
そして、我が家のネットワークはこれまでNEC系だったのが、どんどんとTP-LINKに置き換わっていくのもまた時代の流れ、なのだろう。
TP-Link PLCアダプター TL-PA4010 KIT 有線LAN コンセント LAN 2台 キット 総務省指定
- 出版社/メーカー: TP-LINK
- 発売日: 2017/06/14
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