格安SIMをmineoからUQ mobileへ切り替えた話
最近、AndroidとiOSの2台持ちから、Android×2とiOSの3台持ちになった。
メインのAndroid(Xperia XZ)がドコモ、サブのAndroid(MI MIX2)がMVNO(以下、格安SIM)のDMM mobile(ドコモ網)、メインのiOS(iPhone 6s Plus)はmineo(au網)を使っている。
今回この中のmineo契約(au網)を見直した。
mineoからUQ monileに切り替えた理由
mineoはau網を使う格安SIMとしてサービスインした当初から利用していた。他の事業者よりユーザー目線で熱心に取り組んでいる点に好感を持っていて、(一時的に抜けた時期もあったが)それなりの年数を使ってきたが今回解約するにいたった理由は次の2つ。
1. 『通信の最適化』問題
『通信の最適化』(データ圧縮とトラフィック制御)はすでに各所で話題になり解説もされているのでここでは省略するが、この騒動での一連の対応が個人的には不信感を抱かずにはいられなかった。
先日公開したLCCの話もそうだけど「安いには安いなりの理由がある」は重々承知していて、今回のことも「営利企業として(安く提供し続けるには)その選択肢もあるだろう」と納得はできるものの、選択肢がある中で継続するかはまた別の問題と考えている。
2. お昼のピークタイムが他社と遜色ない
上記の問題が出る少し前から平日昼間の通信速度低下が気になっていて、一時のmineoはユーザー数の増加に合わせて積極的に回線増強をして格安SIMの中ではピークタイムでもそこそこのスピードが出ていたように記憶している。
しかし、100万契約が見えてきた頃くらいから他の事業者と大差ないレベルにまで落ちていたが、しばらくすればまた戻るだろうとの思いで踏みとどまっていたが、通信の最適化後も大きな向上は見られず「上記(通信の最適化)の対応をしていてもこれなのか?」と思わずにはいられなかった。
これは価格.comマガジンの2018年5月の通信速度の比較結果を見ても明らか。
ピークタイムを除けばmineoはかなり検討しているものの、会社員をやっているとどうしてもこのピークタイムを使うことになる(+8時〜8時半、18時〜19時)。
安かろう悪かろうの格安SIMではあるが上の記事に限らず異質な数値を叩き出しているのが『UQ mobile』で群雄割拠の格安SIM界で圧倒的な強さを見せていることから試さない理由はなかった。
AmazonでUQ mobileウェルカムパッケージ購入
格安SIMのメリットは「他の格安SIMがいいな」「格安SIMは向いていないな」と思った時にすぐ解約できることである(通話プランだと最低1年の縛りなどはあるが…)。
mineoの解約もブラウザ上から行えて即日解約となるようなので、UQ mobileのSIMが届いて思い通りの結果が得られたところで解約することにした。
UQ mobileエントリーパッケージとウェルカムパッケージ
Amazonで『UQ mobile データ通信』を検索すると以下の2つがヒットした。
BIGLOBE UQ mobileエントリーパッケージ(データSIM専用)iPhone/Android共通・au対応(事務手数料無料) VEK55JYV
- 出版社/メーカー: BIGLOBE UQ mobile
- 発売日: 2016/09/23
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
どちらも価格は同じ(500円→キャンペーンで半額の250円)で申し込めるプランも同じ。「何が違うのだろう…?」とQ&Aを見ていると「ほぼ同じものです」との回答…(ややこしい)
質問: ウェルカムパッケージとエントリーパッケージの違いは
回答: 物理的なパッケージその物を言われているなら価格のみの違いで、契約手数料無料で契約手続きからSIMカードの着荷までは変わらなかったとの記憶です。
キャンペーン特典等の内容には差があったと思いますので、現時で比較された方が良いと思います。
ウェルカムパッケージを購入→申込
土曜日(5/19)の深夜に後者のウェルカムパッケージを買ったら、翌日曜日(5/20)の夜にはポストに投函されていた。
月曜日(5/21)の朝6時。指定のURLにアクセスしてプランや必要事項を入力して、最後に身分証明証のアップロード(スマホで免許証の両面を撮影)をして申込完了。
SIMカードの到着からセットアップ
火曜日(5/22)にはSIMカードが佐川急便にて発送された旨のメールが届き、水~木曜日(5/23-24)は仕事都合で受け取れず(水曜日の不在通知で宅配BOXを選んだが手渡しが必須なようで不可となった)、手元に届いたのは金曜日(5/25)の夜だった。
そして、翌日土曜日は開封する暇がなくて、翌々日日曜日(5/27)にセットアップした。
SIMカードのサイズは申込時に選ぶ必要がなく、切り離す場所によって3つのサイズが選べるマルチSIM。一番内側のnano SIMで切り離してiPhoen 6s PlusのSIMトレイにセット。
インストール済みのmineoの接続プロファイルを削除して、UQ mobileの接続プロファイルをインストールする。
iOS製品の設定方法|UQmobile|格安スマホ・格安SIMのUQmobile
しばらく待つと接続が確立する(アンテナが立って4Gが表示される)。
スピードテスト
「果たしてUQ mobileにして本当に早くなったか?」を確認するためにスピードテストを実施。
スピードテストではアプリのSPEEDTESTとブラウザのGoogleインターネットスピードテストの2つで実施している(前者はHTTP、後者はHTTPSのはずなので)。
5/21 (月) 昼12時頃 ドコモ vs. mineo vs. DMM mobile
UQ mobileの申し込みをした日のお昼12時に新宿駅西口のマクドナルドで「そもそもmineoって今どのくらい出てるんだろう?」と思ってスピードテストをした。
ドコモ
高いだけあってさすがに上下ともに20Mbpsを超えておりPingも早い
mineo
格安SIMでこの時間帯であることを加味すれば2Mbpsあれば十分かと思いきや、偶然かもしれないがHTTPSの方はかなり落ちた
DMM mobile
いずれも1Mbps前後とまるで格安SIMのお手本のような結果
5/27 (日) 朝9時、昼12時頃 UQ mobile
SIMを交換した直後にスピードテストを実施したが、日曜日の格安SIMはどこもそれなりにスピードが出るので比較はせずに(月末が近くて通信残量が少なくなっていたのもあり)、UQ mobile単独で実施
UQ mobile
日曜日の朝とは言え、下りで40Mbps超は格安SIMの中でもかなりの高水準
昼12時に再測定。多少落ちたがそれでも30Mbps超と良好
5/28 (月) お昼12時 mineo vs. UQ mobile vs. DMM mobile
UQ mobileが加わったところで平日昼間にまつや新宿南口店で注文を待ってる間に測定。
今回はデュアルSIMのMI MIX2にmineoとDMM mobileをセットして、iPhone 6s PlusにUQ mobileとした(ドコモのXperia XZは測定し忘れ)。また、通信量の残問題があったので今回はアプリのSPEEDTESTのみ。
mineo と DMM mobile
まずはMI MIX2のmineoとDMM mobileだが、左のDMM mobileは1Mbpsと前回と大きくは変わっておらず、右側のmineoは3Mbpsと少し良くなっていた。ただ、Pingはいずれも100ms弱とブラウジングなどをしているとワンテンポ遅れる感はある
UQ mobile
なんと今回も40Mbpsオーバーで、Pingも30msと先週のドコモと互角かそれ以上…強いて言えばアップロードがかなり落ちてる
5/29 (火) 低速モード(節約モード)
格安SIMでは一般的になってきた『低速モード』(節約モード)は毎月の通信量にはカウントされない代わりにスピードをかなり落としたもので、決して満足に使えるものではなくこれを避けるためにSIM(スマホ)を複数持っているわけだが、せっかくなのでやってみることにした。
mineo
低速モードでの最大は200kbps。測定方法によっては公称値を若干上回るスピードだった
UQ mobile
低速モードでの最大は300kbps。測定方法によって多少ブレはしているがほぼ公称値通り
mineoとUQ mobileで低速モードの公称値は差があるものの実測値ではほとんど差がないと言ってよいかと。
最後に
UQ mobileの実力は本物だった。
ここ数年はあまり見直していなかった部分ではあるが、まさかここまで差がついていたとは…(恐るべし、auのサブブランド…?)
そんなわけで、mineoは解約して今月からau網を使う格安SIMはUQ mobileに変更した。
料金はmineoが3GB 900円でUQ mobileが3GB 980円だから80円+税が増えるけど、日中の快適性を考えれば安いもの…