【SONY NW-A55HN】待ち望んでいた"アノ機能"が搭載されたので約5年ぶりにWALKMANを買い換えた
前回の記事ではこの数年での通勤中の音楽事情について書き「概ね満足はしているものの、改善の余地は十分にある」と結論付けた。
今回はその解決編としてタイトルにあるとおり「10月に発売されたばかりのSONYのWALKMAN NW-A55を購入してどのように変わったか?」についての話し。
待ち望んでいた"アノ機能"とは
待ち望んでいた"アノ機能"とは『Bluetoothレシーバ』機能で「スマホの音源をWALKMANを経由して聴きたかった」のである。
『Bluetoothレシーバ機能』で何ができるようになるかというと、NW-A55に保存しているデータだけでなく毎日配信されるポッドキャストやradiko.jp、Google Play Musicなどのストリーミング配信もスマホ経由で聴ける。
以前にNW-M500シリーズとしてワイヤレスイヤホンに小さなストレージを搭載したWALKMANが登場したが、高機能なワイヤレスイヤホンにおまけ的に音楽再生機能がありモノクロ液晶だったのもあって操作性はいまひとつで価格もそれなりだったので音楽専用機としては中途半端だったのは否めなかった。
それから約5年が経ってスマホで音楽を聴くことが一般化し、音楽専用機のWALKMANはストレージ内の音楽を高音質に再生するだけでは訴求力として不足していることから改めてBluetoothレシーバ機能がWALKMANに搭載されたと推測される。
そして、これにより前回の最後にまとめた以下の4つの問題がほぼすべて解決する。
- 再生する端末とイヤホン部分はBluetoothの混線を避けるべく有線にしたい
- ワイヤレスイヤホンのバッテリーが大きいものまたは残量表示がわかりやすいものにしたい
- 端末内に保存されている音楽だけでなくポッドキャストやradiko.jpも再生したい
- (できればいい音で)ノイズキャンセリング機能付きにしたい
再生する端末とイヤホン部分はBluetoothの混線を避けるべく有線にしたい
NW-A50シリーズは16GB/32GB/64GBと3つの異なる容量があるが外部メモリ(microSD/SDHC/SDXC)で容量を増やせるので、拘りがなければ内蔵メモリは最小容量の16GBにして外部メモリで自分のミュージックライブラリすべてをmicroSDカード入れた方が内蔵メモリを増やすよりは低コストである。
- イヤホンが付属しないNW-A55
- イヤホンが付属するNW-A55HN
- Bluetoothヘッドホンが付属するNW-55WI
ワイヤレスイヤホンのバッテリーが大きいものまたは残量表示がわかりやすいものにしたい
電池の残量が少なくなるまで充電しない派なのでワイヤレスイヤホンのSONY MDR-EX31BNやSONY MDR-NWBT20Nを使っているとLEDの残量表示がわかりづらくて使用中に残量ゼロになることが度々あった(ノイズキャンセリングONの状態で前者は9時間、後者は8時間なので1日2時間×平日5日=10時間なので週末充電だとかなり際どく)。
対してNW-A55では「 【音楽再生時】デジタルノイズキャンセリング機能 ON 約37時間」とかなり長く、画面上にも電池マークが4段階で表示されているので安心。ただ、「【Bluetooth再生時(受信モード)】SBC(接続優先) 約15時間」には注意が必要で1日1時間はこのモードを使うので毎週末に充電する必要がある。
端末内に保存されている音楽だけでなくポッドキャストやradiko.jpも再生したい
理想をいえばWALKMAN本体にポッドキャストやradiko.jpのダウンロードorストリーミング再生機能があるに越したことはないが、それを求めると少し前に何機種か登場していたAndroid WALKMANなわけで、あれは店頭で使ったけどハードキーがなくスマホで十分だった記憶が…
だが、その代わりとして今回ついに搭載されたBluetoothレシーバは、NW-A55がスマホとイヤホンの仲介役を担うことにより耳と接点となるデバイスは1つで済む。
(できればいい音で)ノイズキャンセリング機能付きにしたい
デジタルアンプのS-Master HX、非ハイレゾの曲の音質を向上するDSEE HX、そしてノイズキャンセリング機能と音質向上に関する技術は十分。
また、Bluetoothレシーバの再生においてNW-A55を介することで上記の恩恵が受けられる。
SONY NW-A55HNを購入&アンボックス
善は急げ、で先週末に家電量販店にてSONY NW-A55HNを購入してきた。
約30,000円に家電量販店のポイントが10%付いたのとSONYのキャンペーンで申込みをすれば最大3,000円相当のキャッシュバックがあった。
箱を開けると本体、イヤホン、付属品の三段構成になっていた。
レッド(トワイライトレッド)とグリーン(ホライズングリーン)で悩んだけど、この機種の顔はこの色なのでレッドを選んだ。
あまっていたTOSHIBA製の64GB microSDXCカードを入れた。ミュージックライブラリが約16GBなのでかなり余裕がある。
5年前に購入したNW-S786と比べると一回りから二回りくらい大きいけど、胸ポケットには難なく入るサイズ。
画面は圧倒的に大きくて解像度も高くなっているが、正面から側面にハードキーが移ってしまったのが残念。そして、ジャケットの画像サイズはほとんど変わらなかったり。
ミュージックライブラリからNW-A55への転送はMacの定番バックアップソフト『Sync!Sync!Sync!』を利用している。
1週間使用してみた感想
音質についてはうるさくない方なのでNW-S786と聴き比べてみて「確かにクリアに聴こえる!」と思ったが、それよりも多彩なイコライザーやVPTの方がわかりやすく違っていて良かった。
BluetoothレシーバはiPhone XS Maxとつなげて使っているが、これまでのワイヤレスイヤホンだと満員電車で不安定になる(音が途切れたり接続が切れる)ことがあったがNW-A55は設計上アンテナに余裕があるからか安定して聴けるようになった。
バッテリーの持ちはいたわり充電を有効にしているのもあるが思っていたよりも早く減る感じはするが、それでも1週間は持ちそうなのであまり問題はないかなと思う。
あとは半年前に買ったSONYのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンのWH-1000XM2を自宅で使ってみたけど当然だがイヤホンより遥かにヘッドホンの方が音の良さを感じることができた。
ほぼ満足だったが「うーん」と思ったのが2点。
1つは付属のイヤホン。これまでSONYのイヤホンは右耳と左耳でケーブルの長さが違っていてU型(首の後に回すタイプ)だったはずが、今回はY型(聴診器タイプの左右が同じ長さ)なので非常に取り回しがしにくい(最近はY型が主流らしい…)。
そこで、(断線リスクが高まるので)あまりしたくはないけど左耳側のケーブルを分岐してすぐの場所で緩く結んで左右の長さを変えて無理やりU型にしている。
そしてもう1つが充電端子。「いい加減USB type-Cになったんじゃないか?」と思っていたが、相変わらずSONY独自規格だった。NW-S786のケーブルもあるから自宅用と会社用が確保できているからまだいいが…
最後に
1980年代後半生まれの自分はMD世代。
SONYのMD WALKMANは憧れだったけど高くてaiwaとかVictorを使っていて買えないまま時代はシリコンプレイヤーやHDDプレイヤーが台頭し、その後にスマホに吸収される形となってもう携帯型音楽プレイヤーを買うこともないかと思っていたけど、餅は餅屋で結局買ってしまった。
ハイレゾの楽曲を過去に購入してたものや今回新たに購入したものを聴いてみたが、そこは良いのか悪いのか判別できるだけの耳を持ち合わせていないようで、ハイレゾとわかって聴くから良いように感じているだけで、ブラインドテストをしたらさっぱりの可能性は十分…
とはいえ、少なくともこれまで2台体制だったヘッドホンは1台にまとめられて煩わしさは少し解消できたから良かったかな、と。えっ、通信量問題?それはテザリングで…