スイス国鉄の時計は58秒動いて2秒止まる不思議な時計
スイス国鉄(スイス連邦鉄道、SBB)の駅で採用されているMONDAINE(モンディーン)社の時計は少し変わっていて、一般的に時計の秒針は1秒を刻むもの…であるが、スイス国鉄の時計は60/58(約1.03)秒を刻む「stop2go(ストップ・トゥ・ゴー)」である。
秒針が58秒で1周して2秒待つ
昔は時計が一日に数秒から数十秒ズレるのが当たり前で、そのまま数日経てばスイス国鉄内各駅の時計が指す時間がバラバラとなり、秒・分単位で管理されている鉄道の運行に大きな支障を来たすこととなる。今でこそGPSやオンラインで時刻同期するシステムが確立されているが、この仕組みが必要となった当時はこれらの仕組みは当然なく、リアルタイムで同期するコストも高くなることから、この(stop2go)仕組みが考えられた。
秒針を58秒で1周させれて次のスタート信号を受け取るまで(実質2秒)は待機し、スタート信号を受け取ると分針を1つ進めてから、秒針が再始動する。
つまり、スタート信号受信⇒分針が動く⇒秒針が動く(58秒で1周する)⇒秒針停止(約2秒)⇒スタート信号受信⇒ (以下ループ) となる。
また、秒針がある時計の多くは分針も僅かに動くものだが、スイス国鉄の時計は00秒になったところで一気に1分進む。これは、鉄道の時刻では「今何分か?」を使う機会が多いからなのかも?ちなみに、JRの駅構内の時計は30秒毎に分針が動くようになっているそうだ。
…とまぁ、文字で「あーだこーだ」説明してもわかりづらいと思ったので、実際にスイスに行った時に動画で撮影しておいた。
以下、個人的な話しになるが、腕時計をするのが好きじゃない。
なので、腕時計をしているのは仕事で打合せのある時くらいで、それですらしていないこともあるくらい。故に腕時計にステータス性は求めていないし、辛うじてスマートウォッチは通知が振動で伝わるので通勤時や休日は付けているが、家やパソコンの使用中に付けていることはまずない。
モンディーン社との出会い
そんな自分がモンディーン社を知ったのは、iPadのある騒動の時だった。
ひしゃく型の赤い秒針がとてもいい感じに思えたが、モンディーン社の時計は家電量販店での取り扱いがほとんどなく、ようやく秋葉原のヨドバシカメラの時計売り場で見つけ、思わず買ってしまった。
アマゾンで取り扱いはあるが、腕時計は一度現物を見たくて二の足を踏んでいた。
[モンディーン]MONDAINE 腕時計 ニュークラシック デイデイト A667.30314.11SBB メンズ [正規輸入品]
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まさに、シンプル・イズ・ベスト
このシンプルさは、素晴らしい。
日付と曜日すら要らなかったが、バックルが赤の裏地のモデルがこれしか無くこれにした。
これがスイス国鉄の車体に入っているロゴ。当然だけど、完全一致。
スイス国鉄の駅で使われている時計には、モンディーン社のロゴもSBSのロゴも無いが、腕時計には入っている(モンディーン社がスイス国鉄よりライセンス供与されているので)。これは好き好きだと思うけど、鉄道が好きな自分にとっては嬉しい。
掛け時計タイプも欲しいけど、既にあるからなぁ〜
MONDAINE (モンディーン) 掛け時計 ウォール クロック A990.CLOCK.16SBB
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