SBI証券の先物・OPで追証が発生!余力があるのに即時入金できない場合の対処法
「個人投資家の皆さん、息してますか?」
さすがに12月の高値から日経平均株価で3,000円近く下げると無傷では済まない。
先物・オプション口座には余力を多く入れておらず、落ちるナイフを掴んだまま離さずにいたら、『追証(おいしょう、追加証拠金)発生の連絡』が届いた。
追証とは
先物・オプション、FXをやらない人には何のことかさっぱりだと思うが、わかりやすく言えば「預かってるお金より損している額の方が多いよ?不足分は明日中に必ず入金してね。さもなければ…わかるよね?」的な。
現物株式では発生しない追証
現物株式は自分のお金で買った株なので、いくら株価が下がってもマイナスになることはない。しかし、先物・オプション、FXは証拠金取引と言って、投資額の一部を担保(証拠金)に入れてレバレッジを掛けた(投資額の何倍もの)取引が可能となるので、証拠金以上の損失が出ることがあり、その場合には証拠金を口座に入金しなければならない。
追証が来ても所持金が無くなったとは限らない
『証拠金不足=所持金がすっからかん』となったわけではなく、
が別になっているだけで、株取引の口座から先物・オプション取引口座に資金余力をシフトすれば問題はない(他の口座に余力があればの話だけど)。
SBIハイブリッド預金のワナ?
SBI証券で口座を開設しているなら資金余力を通常の円普通預金の2.5倍の金利がつく住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金で運用する方が望ましいため同行の口座を開設している人も多いと思われる。
ただ、これはあくまでも住信SBIネット銀行の銀行口座で、SBI証券の証券総合口座ではないのが今回のポイントとなる。
SBIハイブリット預金を使っていると、振替指示画面の当日扱いで振替えようとすると『振替指示可能額:0円』となる。
対処法は問合せが多いからか追加証拠金発生のご連絡にも書いてあるが、非常にわかりづらい(自分だけ)。
※SBIハイブリッド預金残高は、「当日扱い」の指示可能金額には反映(計算)いたしません。SBIハイブリッド預金残高をお振替の際には「即時入金サービス」にてSBIハイブリッド預金から証券総合口座に原則15:00前までに着金するようにご入金いただき、「当日扱い」の振替手続きを15:30 前までに完了させてください。
追証発生時の振替可能額を増やす(振替)方法
そこで備忘録的な意味も込めて、振替指示可能額を充当する方法を書いておくが、結局は『即時入金サービス』で住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金からSBI証券の証券総合口座に入金すればいい。また、投稿時点での画面を使用しているため、デザインや構成が変更となっている場合があるかもしれないが予めご了承を。
- SBI証券のサイトにログインして『口座管理』から『入金』を選択
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即時入金から『住信SBIネット銀行 即時決済サービス』を選択
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振替指示画面で『振込金額』(今回は例として10万円を振込)と取引パスワードを入力し『振込指示確認』を選択
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振替指示確認画面で『振込金額』を確認し『振替指示』を選択
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住信SBIネット銀行のサイトに遷移するので、『ユーザーネーム』と『WEBログインパスワード』を入力して『ログイン』を選択
※スマート認証アプリでログインロックしている場合は解除しておく -
ログインすると諸々の情報が既に入力されているので、『出金口座』を選択して『WEB取引パスワード』を入力して『確定』を選択
※代表口座でもSBIハイブリット預金でも振込額を満たしていればどちらでも可 -
振込受付画面が出たらウィンドウを閉じてSBI証券のサイトに戻る
- SBI証券のトップ画面の『口座管理』から『振替』を選択
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振替指示から『振替元:証券総合口座 → 振替先:先物・オプション取引口座(当日扱い)』を選択すると先ほど入金した分が『振替指示可能額:100,000円』と反映されているので、『振替指示額』と『取引パスワード』を入力し『振替指示確認』を選択
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振替指示画面で振替額を確認したら『振替指示』を選択
- 無事、追証は解消された
どうしてもできない・わからない場合は、SBI証券のお電話でのお問い合わせに掛けると対応してもらえる。
最後に
SBIハイブリット預金を設定していると、SBI証券の証券総合口座の残高は自動的にSBIハイブリット預金に移動するし、移動しても買付余力や信用建余力に反映されているから、ついSBIハイブリット預金が住信SBIネット銀行の口座にあることが頭から抜けてしまう。
追証を解消するのももちろん大切だけど、損切りラインは守らないとね。