カーシェアのMINI Oneに乗るにあたって知っておいてほしいこと
タイムズカープラス(カーシェア)は、毎月1,030円の月額基本料金(使えば1,030円相当のクーポンに)があるのでちょくちょく使っているが、今回初めてMINI One(BMW)を運転して「あれ?」と思った話。
※乗り心地だとか加速の話しではなくもっと基本的な操作レベル
川崎から南房総(千葉県南部)へはクルマが便利
特に予定はなかったが金曜日に休みを取った。
「せっかくの平日休みに家にいるのはもったいないから、日帰りでどこかに行こう!」となって候補に上がったのが千葉県にあるマザー牧場だった。
「牛や羊に触れたい!」ではなく「桃色吐息(ペチュニア)が綺麗に咲いているらしい(撮りたい)!」が目的だったが、一度も行ったことがなかったので目的地に決定。
そして、余った時間でもう1ヶ所くらい行ければ…と。
電車で行く
電車の場合は、最寄りの武蔵小杉駅からだと横須賀線→総武線となるが、たまに直通の君津行があり君津駅からマザー牧場へは無料送迎バスがある。ただ、電車だと東京湾に沿って走るので到着までに3時間近く掛かるのがネック。
ちなみに、東京駅発であればえきねっとのツアーがおトク。
クルマで行く
クルマの場合は、川崎から木更津へ東京湾をまたぐ東京湾アクアラインを使うとマザー牧場までは約1時間15分で(館山自動車道使用)、県内の箱根に行くのとほぼ同じ時間となる上に通行料は800円(東京湾アクアラインのみ)とかなり安い。
しかし、今回は旅行計画を立てていたのが出発2日前。レンタカーの予約が間に合わないことはなかったけど、直前だとあまりおトク感がないので気軽に使えるカーシェアを選んだ。
カーシェアは国産車も外車もパックだと同じ価格
タイムズカープラスでは、国産車だけではなくBMWやAudiなども用意がある。
料金は15分毎に課金されるショートでは倍近くの差があるが、6時間や12時間のパックにすると同じ料金になる(延長は除く)。そして、偶然にも最寄りのステーションにMINI One(BMW)の空きがあったので「どうせ同じ値段なら…」と軽い気持ちで予約した。
MINI Oneに乗って感じた日本車との違い
ようやく本題。
「クルマはあくまでも移動手段」としてしか捉えてはいないので、カーシェアでもレンタカーでもコスパのいい国内メーカーの普通車(ヴィッツ、フィット、ノートクラス)が圧倒的に多く、運転する上でのメーカー差はほとんど感じたことはなかったが、欧州メーカー(BMW)のMINI Oneに乗って3つの「あれ?」と思うことがあった。
エンジンの掛け方がわからない
車のエンジンスタートは鍵を回すタイプからブレーキを踏みながらスタートスイッチを押すプッシュスタート車となり、MINI Oneも鍵穴がないので同じタイプだと思って同様に操作をするもバッテリーは通電するがエンジンは掛からなかった。
そこで、スマホからタイムズカープラスのサイトにある車のご利用動画集を確認したところ、もうワンステップ必要なことを知った。
動画の10秒前後の位置に答えはあった。
キーを所定位置にセットするステップが抜けていた。確かに取り出したキーの置き場がないのに不自然を感じなかったわけじゃないけど…
ちなみに、目的地に到着してこのキーを外すとドアロックが解錠される仕組みになっていた。
給油口が開かない
カーシェアでは満タン返却の必要が無いのでガソリンが減ってきたタイミングで、利用者が指定のガソリンスタンドで給油する(支払いは各車に備え付けの専用カードにて)。
出発時点で既にメータは半分を下回っていたので、東京湾アクアラインに入る前にガソリンスタンドに入った。給油口のロック解錠は、運転席側のシート下かハンドル側にあるのが相場だと思っていたが見当たらず…
動画の6秒前後の位置に答えはあるが、ドアと給油口のロックが一緒になっている集中ロックから解除するのが正解だった…幸い、それっぽいスイッチを幾つか押した中の一つがこれだったので動画を見るまでにはいたらなかったけど。
レンタカーの傷チェックやエンジンの掛け方や給油口の開け方の説明など借りるまでの手続きが煩わしいのもあってカーシェアを使うことが多いけど、今回はそれが裏目に出る結果に。
方向指示器が左側に
上の2つはわかってしまえばなんてことはないけど、致命的だったのが方向指示器のレバーが左側にあること。
MINI Oneを予約した翌日に「BMW→外車→左ハンドル?」と思って、会社帰りに下見に行ったところ右ハンドル仕様でひと安心。
そして当日、上記のとおり四苦八苦しながらもなんとかエンジンを掛け、「さぁ、出発だ!」と右側のレバーを下げてウインカーを点けた…はずが、ワイパーが動いてビックリ!
右側のレバーを見るとそこにはワイパーのマークがあり、左側のレバーには指示器とライトの操作マークがあった。
「左ハンドルが一般的な欧州車だから…」と直ぐに察しはついたが、これまでずっと右側のレバーを上げれば左、下げれば右が当たり前だったのに、左側のレバーを上げると右、下げると左となると「次の交差点を左に曲がる」と心の準備が出来ていれば対応はできたが、急な車線変更でついついクセで右側のレバーを動かしてワイパーが3度くらい動かしていた…笑えない。
帰ってから調べてみたところどうやら、ISO(国際標準化)では右ハンドル、左ハンドルに関係なくウインカーは左、ワイパーは右とし、日本はISOではなくJIS規格(日本規格)としているから逆になっているらしい。
もっとも自動車メーカーとしては日本向けだけに部品を製造・調達するのはコスト増なのでISOで統一したい思いがあるとは思うが、やはり日本人はJIS規格に慣れてしまって今さら戻せないとか…(かく言う、自分もこのままでいい派)
最後に
MINI Oneはタイムズカープラスナビ非搭載なので、予約時に目的設定をしておいて乗り込んだら直ぐに案内してくれる機能や(今回は必要なかったけど)渋滞などにハマって返却時間に間に合わない時に延長する機能は使えなかったし、カーナビが外付けタイプ(埋込み式でない)で画面は小さくて道路のデータ更新も数年間はされていなかったようで木更津のアウトレットが表示されなかったり…
ちなみに、今回のカーシェアに掛かった料金は9,218円だった(以下、内訳)。
- 12時間プラン:6,690円
- 距離料金:2,528円(16円/km×158km)
レンタカーで借りた方が安く済んだとは思うが、そこはまぁ普段あまり乗らないタイプのクルマに乗れたってことで…
「次にまた機会があった場合に乗るか?」と問われれば、「次はいつも通りの国産車でいいかな」ってのが正直なところかな。