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カンボジア・シェムリアップ行きの航空券を買うのにさんざん悩んだ件

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この記事が投稿される頃には恐らく成田空港の展望台で飛行機でも撮っていて、間もなく出国手続きに入り毎年恒例の海外旅行で今年の目的地『カンボジアシェムリアップ』へと旅立つだろう。

「今年9月に仕事でイベントがあるから」と少し早めの夏休みを取ったつもりが、旅行1ヶ月前にその予定が急遽変わって「あえてこのタイミングで旅行?それも海外?」と思わざるをえないタイミングとなった。

しかし、早期申込で割引のきく航空券とホテルを取っていて、キャンセル料だけで支払った総額の半分近くを持っていかれることから強行突破した(それでも仕事にはカタを付けてきたつもり…)。

旅行先がカンボジアに決まるまで

早めの夏休みを取っても土日+平日5日+土日で9連休が取れるほどの余裕はなく、せいぜいが平日3日だったので、土日+平日3日の5連休が今年取れるであろう最大の日数だった。

5日間でそれなりに楽しめる国となると、東南アジアかグアム、サイパンくらいでオーストラリアや中東・欧州だともう少し欲しいかなと。逆に台湾や韓国、香港、マカオなどは5日間だと多すぎる(ディープなところまで行くならありだけど、基本的に上っ面の「この国に行くならここ」と言うところまででいいタイプなので)。

去年はシンガポールで少しばかり贅沢をしたので、今年は物価が安くて日本からのアクセスもいいカンボジアベトナム、マレーシアの3カ国が候補に上がったが、マレーシアは昨年シンガポール(隣国)だったので即座に落選した。

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残るカンボジア vs.ベトナムとなったが『撮れ高』を考えると『世界遺産アンコール・ワット』が強く、逆にベトナムは観光よりグルメやショッピングの色が強かったので『カンボジア』に決定した(実のところ当初はインドが第1候補だったが、タージ・マハルの真正面が改修中で撮れ高重視の自分たちには致命的だったことからも、「じゃあ、アンコール・ワット?」との経緯もあった)。

この時点ではまだ地理感も何もなかったので「カンボジアだと首都プノンペンに行って、そこからバスとかで行けるのかな?」と思いきや、旅行代理店でパンフレットを見ていると『カンボジアシェムリアップ』とよく書かれていることに気付いた。

大卒で30歳も過ぎているのに『シェムリアップ』は恥ずかしなが今回の旅行を計画するまで存じていなかったが、シェムリアップカンボジアの北側の地域で世界遺産アンコール・ワットがあるのもここで、アンコール・ワットを楽しむだけならプノンペンには行く必要がないらしく、ツアーも『シェムリアップホーチミン』や『シェムリアップハノイ』があっても、『シェムリアッププノンペン』はあまり見かけなかった。

旅行代理店の実店舗の個人的な使い方

海外旅行の計画を始めるファーストステップはまず旅行代理店(JTBH.I.S.)に行くところから始まる。

旅先と予算は旅行代理店の店舗で

店内が混雑していればパンフレットを持ち帰り、空いていても窓口には行かずにパンフレットを読み漁る。この時点で行き先が決まっていなければ、モノクロペライチのチラシを見ると大体その国に何日行くべきかがわかってくるので、その情報を元にどの国に行くかを思案する。

いくつか見ているうちに「このチラシ安くない?(コスパがいい)」からの「じゃあ、今年はこの辺にしようか」となり、「これ見たいね(=撮りたいね)」となるものが見つかれば、あとは大体の日数と予算が見えてくる。

最後に妻と「何日くらい必要そうか(4〜5日!)」「この旅で必ず行きたいところはどこか(アンコール・ワット!)」「ホテルのグレードはどうするか(ラグジュアリー!)」「予算の上限をいくらにするか(コミコミで10万弱!)」の認識を合わせる。

実店舗での底値を知り、見落としがないかを確認

認識が合ったところで、改めて旅行代理店の窓口に行く。

ここ最近は予算的な問題からH.I.S.で申し込むことが多く、今回もH.I.S.(東急沿線の某お店)のお店へと向かった。

既に頭の中には色んな情報が入っているがカウンターに案内されたらとりあえず「いつ(6月中頃)、どこへ(カンボジアアンコール・ワット)、何日間(5日間)、予算感(8万円以下)」だけを伝える。

あえて情報を渡しすぎないことで(担当者のスキルにも大きく依存するが)パンフレットを持って行くより柔軟に提案してくれるので常套手段になっている。ちなみに、この時の担当者は『イマドキ女子』って感じで「よく海外旅行行きます!」感が出ていて期待が持てた(実際に数日前まで韓国に行っていたとか)。

そして、提案されたのは「お二人ともまだお若いのでパッケージよりも、航空券とホテルだけにするのはいかがでしょうか。それでよろしければ、2つプランのご提案があります」と期待通りの対応だった。

タイ国際航空ベトナム航空か

前提知識としては、シェムリアップ空港へは日本からの直行便がない(2018/6/9時点)。その為、日本からはベトナムノイバイ国際空港ハノイ)、タイのスワンナプーム国際空港(バンコク)、中国の香港を経由して行くのが一般的。

1. 往路:深夜発→午前着と復路:午前発→夜着で休みをフルで楽しむ

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Googleフライト

往路は羽田発タイ国際航空金曜日の深夜便スワンナプーム国際空港(タイ・バンコク)にてタイ国際航空LCCタイ・スマイル航空に乗り換え午前中にシェムリアップに到着する。復路は逆でシェムリアップを午前中に出て羽田着は夜19時頃。

金曜の深夜発の水曜の夜着と現地の滞在時間はかなり長く取れる(機内泊1+ホテル泊4)。

2. 往路:午前発→夕方着と復路:夜発→朝着で安く楽しむ

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Googleフライト

「そこまで長く滞在していなくていい」とか「(学生だと)休みはあるから安く行きたい」って人向けが往路は成田発ベトナム航空の午前便でノイバイ国際空港ベトナムハノイ)にてトランジットで同じベトナム航空に乗り換え夕方(17時頃)に到着する。

午前発の午前着なのでプランとしてはムダがあるけど、帰ってきた日はほぼ一日ゆっくりできる(機内泊1+ホテル泊3)

航空券を決めるための評価ポイント

ここからが本題で今回提示された『タイ国際航空利用』と『ベトナム航空利用』。

移動を手段と考えている人には「安い方で」、「羽田発で」、「午前発で」、「日系航空会社で」なんて基準で決まると思おうが、移動も目的の一つに入っている自分には現地にどれだけ長く入れるかよりも、『どの航空会社のどの機材でいくか?』が重要になってくる。

これは妻も同意してくれていてまだ乗ったことのない航空会社や機材なら多少多くお金を出してでも乗りたいと思っている(もちろん、安いことも評価はする)。

ちなみに提示された旅程には便名は記載されていたが、機種がどれかとか機内食の提供回数は何回かまでは記載がないので、妻と窓口の人が話している合間にスマホで「便名+機材」とか「便名+機内食」で調べていた。

価格 3pt

国内旅行ならこれ一つで決めてもいいほど決定権のあるものだが、海外旅行ではあくまでも決めるための一つの要素

航空会社(東京⇔経由地) 2pt

日本は海外の航空会社に国内線を飛ばすことを許可していないので(カボタージュ)、こんな時(海外旅行)こそで海外のキャリアを利用したい

航空会社(経由地⇔シェムリアップ) 2pt

これまでの海外旅行は直行便のみだったけど、今回初めてトランジットをしなければならないが、それはそれで数をこなせるので悪くない

サービス 2pt

タイ国際航空ベトナム航空もFSC(フルサービスキャリア)だが共に『経由地⇔シェムリアップ』の区間は異なる

機内食の提供(東京→経由地) 2pt

味については過度な期待は一切していないが、何時間にも渡るフライトの中での唯一の時間を忘れられる時なので

機内食の提供(経由地→シェムリアップ) 1pt

経由地からシェムリアップのフライトはタイ国際航空が1時間、ベトナム航空が1時間45分と日本の国内線くらいで必須というわけではないが…

機内食の提供(シェムリアップ→経由地) 1pt
機内食の提供(経由地→東京) 2pt
  • タイ国際航空:時間帯的に2回かと思いきや1回(1回)
  • ベトナム航空:成田に着く前に朝食が出る(1回)
    → イーブン
機種(東京⇔経由地) 1pt
機種(経由地⇔シェムリアップ) 1pt
シートマップ 2pt
国内空港へのアクセス 1pt

海外旅行では原則2時間前に空港到着なので出発時間と空港までの距離は見過ごせない

経由する空港 1pt

航空会社や機材と同じく経由する空港も行ったことがないところは行けるなら行きたい(例えば、出国できなくても)

混雑予想 2pt

割引率の高い航空券を手配していると座席指定はギリギリまでできないことが多くて、2人とは言え通路を挟んだ並びや4列の中2列になることもあるので、機体の大きさやLCCFSCかの問題以上に搭乗率は重要になってくる。ただ、これに関しては公開されている情報がほとんどないのであくまでも予想になる

集計結果

以上を集計すると、タイ国際航空が6pt、ベトナム航空が8ptでベトナム航空に決まった(店頭で厳密に一つ一つ計算していたわけではないが…)。

実際のところ、タイ国際航空は人生で一度は乗りたい航空会社の一つだったので気持ちはかなりタイ国際航空寄りだったけど、金曜の深夜に出発して水曜の夜に帰ってきて翌日出勤するのは流石にキツいかな…ってのが一つ。

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もう一つが、機種が6/1までがB747のジャンボだったのが、6/2からA350-900に変わっていたことで、もし変わっていなければ1日前倒しで帰ってくるつもりでタイ国際航空を利用してたと思う。

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タイ国際航空 TG661便 フライト情報・時刻表 | FlyTeam(フライチーム)

ANAJALB747を退役させ、世界的にも4発機は減っていく中で残り何度乗れるかわからないからなぁ…

最後に

ホテルはあっさりと決まった。

「せっかく物価の安い国に行くのだから4つ星以上」とのオーダーから『Prince Dangkor Hotel & Spa(プリンス ダンコール ホテル & スパ)』が出てきた。H.I.S.の提携ホテル(?)だからか多少の割引も効くし、ホテルの内観や部屋の感じもいい感じだったけど、周辺にはハイアットがあったりして揺れてたが「日本人スタッフ:○」が目に止まって決めた。

そして、一応エクスペディアで全く同じ航空券とホテルで検索しても千円くらいしか安くなくて、すでにカウンターに座ってから一時間以上が経過していたのもあって申し込みを決めた。

結果、海外旅行(カンボジア)は日本での国内旅行と大差がないくらいに安くて(寧ろ、ホテルのグレードを考えたら日本の方が高いかも)、往復航空券(諸税込み)+4つ星以上のクラスのホテル3泊で一人6万円を切っていた。

旅行の写真はメインブログの方で帰国後に更新予定。

www.takac-photo.com