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海外旅行や短期の海外出張ならGlocalMe G3とプリペイドSIMのハイブリッドで決まり!

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半年前のアマゾンプライムデーで購入したGlocalMe G3

「実際にいくつかの国で使ってみなければレビューできない」と思ってこれまでレビューせずに温めてきた。

海外旅行はスマホ+インターネットでどこにでも行ける!

※いきなりだが本題から少し話はそれるので読み飛ばしてもOK

社会人になり金銭的な余裕ができたことで年に何度か国内旅行をするようになったが、社会人3年目にもなると「国内も少し飽きてきたなぁ」と思うようになってきた。

しかし、自分も妻も英語には自信がなく『自力(同行ガイドなし)での海外旅行のハードルが高い。でも、この歳でガイド同伴のツアーってのもちょっと…』との暗黙の了解があったが、たまたまITmediaさんのサイトで各国のプリペイドSIMが入手できる場所の記事を読んで「スマホとプリペイドSIM(常時インターネットに接続できる環境)があれば、英語が苦手でも海外に行けるのではないか?」と気がついた。

海外プリペイドSIM導入マニュアル――プリペイドでLTE利用が開始「台湾2015年」編 (1/2) - ITmedia Mobile
※当時の記事は見つからなかったので最新版

当時はまだソフトバンクとauだけがiPhoneを取り扱っていた時代でAppleStoreでSIMロックフリーのiPhoneが入手できたり、キャリアから買ったiPhoneのSIMロックを解除するなんてのは夢のまた夢であったので香港からSIMフリー版のiPhone 4を個人輸入して初めて自力で海外旅行した先が台湾だった。

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台湾では早くから旅行者向けに空港でプリペイドSIMの販売をしていたが、桃園国際空港からホテルの送迎付きプランで到着ロビーで現地ガイドと合流するやいなや即座にバスへと連れられプリペイドSIMを買う猶予もなく台北市内のホテルへと連れて行かれた。

だが、こうなることは織り込み済みで市内から電車で行ける台北松山空港へのアクセス方法を事前に調べていて台北松山空港でなんとかプリペイドSIMを買えてこの旅行は大成功に終わった。

この経験で味をしめ、タイ、アメリカ(ハワイとLA)、シンガポール、カンボジア、中国、香港と「スマホとインターネットさえあれば百人力!」と現地での通信手段さえ確保(もしくは現地調達)できればどこへでも行ける気がした。

予想外の事態が発生!?プリペイドSIMが使えない!

ここ数年アジア各国への渡航が多いのでアジア14ヶ国・8日間・上限4GBで約1,500円とコスパのよいタイAIS社が販売しているプリペイドSIM『SIM2Fly』をアマゾンでリピ買いしている。

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今年のカンボジア旅行でもこのプリペイドSIMを買って行ったのだが、カンボジア・シェムリアップ国際空港への乗り継ぎで利用したベトナム・ノイバイ国際空港でフライトキャンセル(欠航)に遭った時に「14ヶ国も対応しているんだから当然ベトナムも対応しているはず」と思っていたが、設定を見直したり再起動をしてもつながらなかった。  

gonyo.hatenablog.com

「欠航の場合どうしたらいいんだ?航空会社のカウンターに行くのか?あとホテルには空港への送迎も依頼してあるから伝えないと…」と動揺したが、幸いにも空港の出発ロビーでフリーWi-Fiがあって事なきを得た(そしてベトナムはSIM2Flyの対象国でないと知った)。

この経験から『海外でネットが使えないとやはり致命傷になる。今後もトラブルで予定外の空港に降りたり、プリペイドSIM自体が使えなかった場合に備えてバックアップの通信手段も確保しておかなければ』と思うようになった矢先のアマゾンプライムデーでのGlocalMe G3のセールだった。

GlocalMe G3はクラウドSIM対応ルータ

ようやくここからが本題。

アマゾンプライムデーで購入したGlocalMe G3は『クラウドSIM対応ルータ』で中国深センのメーカーである。

クラウドSIM(eSIM、バーチャルSIM)』という言葉には耳馴染みがないので簡単に説明すると、通常はキャリアが発行したSIMカードを使うのでローミングを除けば発行したキャリアの回線しか使えないが(例えば、ドコモが発行したSIMカードをスマホに挿れるとドコモの回線にのみ接続でき、他のauやソフトバンクの回線には接続できない)、旅行時は普段国内で使用しているSIMカードを取り出してプリペイドSIMに挿し替えなければならない。

しかし、このクラウドSIMはSIMカードを挿し替えずに複数キャリアと契約できるようになっていて(SIMの情報がクラウドで管理されている)、例えば仕事で日本と香港と韓国を行き来するような人はスマホに日本のSIMカードを入れてGlocalMe G3のクラウドSIMで香港と韓国それぞれのキャリアと契約しておくことで、現地に着いてルーターを起動させると自動的にその国のキャリアが選択されて通信可能となる。

GlocalMe G3では現在100以上の国・地域で使えて海外旅行レベルでの渡航には十分な国・地域がカバーされている。

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https://www.glocalme.com/users/login?lang=en-US&giso=JP

料金は国・地域ごとにまちまちだが特定の国を指定するプランだと1GB 30日間でUS$10~20、3GB 30日間でUS$20~30、また国を問わず使えるGlobalは300MB 365日間でUS$8、1GB 365日間がUS$36となっている。

海外旅行でGlocalMeだけを使うのはオススメできない?

ほとんどの国・地域のキャリアに接続できるGlocalMe G3だがこれ一台があれば海外でのインターネット接続は何も気にする必要がないかというとそうではない。

物理的なカードが存在しないクラウドSIMが使えるGlocalMe G3ではSIMトレイがわざわざ2つも用意されている。購入前は「自国で格安SIMを使うためか?でも、2つは必要ないよなぁ…」と思っていたが、GlocalMe G3が手元に来て各国の料金プランを見てその理由がわかった。

GlocalMe G3のクラウドSIMの料金はSIMカードが不要となる分、販売や宣伝に関するコストが下がって安くなっているかと思いきや割高であることが多く、いくつかの国のプリペイドSIMとクラウドSIMの価格を調べてみた結果が下記である(12/10時点、為替レートは115円/US$で端数は適当に丸めた)。

シンガポールの場合
  • タイAISのプリペイドSIMが4GB 8日間で約1,400円
  • GlocalMe G3は1GB 7日間がUS$5.5(約650円)、3GB 30日間がUS$14(約1,600円)
ハワイ(アメリカ)の場合
  • mostsimのプリペイドSIMは通信無制限 5日間で約2,500円
  • GlocalMe G3は1GB 7日間がUS$9(約1,000円)、3GB 30日間がUS$22.5(約2,600円) 
 
イギリスの場合
  • ThreeのプリペイドSIMは3GB 90日間で約1,800円
  • GlocalMe G3は1GB 7日間がUS$9(約1,000円)、3GB 30日間がUS$22.5(約2,600円)

長期の出張や留学などで数週間単位で現地に滞在することになったが、宿泊先や仕事場ではGlocalMe G3以外の現地固定回線などの通信手段を用いることができるので外出時にだけ細々とパケット(今風に言うならギガ?)を消費するような使い方をするならGlocalMe G3の方が得かもしれないが、海外旅行のように短期的に大容量のパケットを消費する場合はプリペイドSIMの方がコスパに優れると考えられる。

その為、コスト重視であればやはりプリペイドSIMがアマゾンや現地空港で入手可能かを調べてGlocalMe G3のクラウドSIMとどっちが特になるかを計算する必要がある。

結果プリペイドSIMが安ければまずは空いているSIMトレイにプリペイドSIM側を挿れて「途中で足りなくなった」「周遊プランの旅行で1ヵ国だけプリペイドSIMが対象外で使えない」「飛行機の乗り継ぎで少し時間があるから、プリペイドSIM対象外の国だが一度空港を出てみる」等の場合にクラウドSIMへ切り替えて利用するのがよいであろう。

「経費で会社に請求するからこまけぇーことはいいんだよ」「プリペイドSIMはよくわかんない」「現地でもほとんどインターネットは使わないと思う」なんて人はクラウドSIMだけで運用するのももちろんアリ。

スペックと価格

スペックはルータなのであまり見る観点はないが、対応バンドが100以上の国・地域で使えるだけあって海外の端末ではスルーされがちなソフトバンクのB8やドコモのB19にも対応しているが、auのB18には対応していないので海外旅行だけではなく国内でもモバイルルータとして格安SIMを挿れて使いたい場合でもauの回線で使うのはあまりおすすめできない(LTE-FDD Band: 1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20)。

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https://www.glocalme.com/cloudsim/product?type=g3&lang=en-US&giso=JP

また、バッテリーはメーカー公称値で15時間なので朝9時に使い始めても深夜0時まで使える計算になる。メーカー公称値はあてにならないのが相場だが実際に使ってみても朝から晩まで継ぎ足しなしで持つので問題はない。

またPortsの欄にMicroUSB 2.0と別にUSB 2.0があるのはこのルータ自体がモバイルバッテリーの代わりにもなってスマホやタブレットへのUSB充電もできるのでいざという時には頼りになる(個人的には旅行時はモバイルバッテリーを必ず携帯しているのとスマホ2台持ちなので使う機会はない)。

最後に価格だが今回プライムデーで購入したので通常20,990円がプライムデーの割引で14,391円となっていた。また、購入時はGlobalの1.1GB 1年間(US$36*1.1GB≒4,000円相当)がもらえるので実質10,000円程になってルーター単体として考えても十分お得な買い物であった。

アンボックス

ここ数年よく見かける『シンプルだけどオシャレでしょ?』感を醸し出すタイプの外箱。

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ルーター本体、ユーザーガイド、SIMピン、microUSBケーブルなど最少構成。

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想像していた以上に厚みがあり、重さも相応にある。

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ルータなのになぜかボリュームキー(強制リセットのため?)。

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背面はテカテカツルツル。

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起動。Androidベースのよう。

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言語設定では日本語が用意されている。

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起動後はスマホから設定やアカウント作成をする。

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購入時に付与される1.1GBのデータ通信容量を確認。

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GlocalMe G3を使ってみて

この半年でGlocalMe G3を使ったのは出張で中国と香港、そして先週のハワイ(アメリカ)である。いずれも別途プリペイドSIMを購入してこのGlocalMe G3のトレイに入れてメインに使っていて、クラウドSIMはあくまでもサブの位置付け。

中国国内では金盾を超えられない

中国国内では金盾(インターネットの情報検閲、グレート・ウォール)によりアメリカや日本など中国企業が提供する以外のサービスの大半(Googleマップ、Gmail、iCloud、LINEなど)のサービスにはアクセスできなくなっていて日本人が中国に行く際は、

  • 中国のキャリアでインターネットに接続してVPNサービスを使う
  • 金盾の影響を受けない香港のキャリア(中国聯通香港)のプリペイドSIMを使う

の2択となり、前者はITリテラシーの低い人には少し難しくコストも後者とほとんど変わらないので後者を選ぶのが個人的にはオススメだが、GlocalMe G3のクラウドSIMで契約してしまうと金盾越えができないので中国聯通香港のプリペイドSIMを購入する必要がある(中国聯通香港(チャイナ・ユニコム)は香港だけでなく中国本土でも使えるので併せて深センなどに行く場合にもオススメ)。

ハワイではT-Mobileが通じない場所で活躍

ハワイではmostsimの無制限プラン(T-mobile)を利用するつもりで国内で開通手続きをして、現地空港に着いて出国審査の待ち行列に並んでいる間に通信を試みるもアンテナピクトが1本立つか立たないかで非常に不安定だった。

そんな時にGlocalMe G3でクラウドSIMに切り替えて購入時に付与されたGlobalの通信容量を使うことで安定した通信ができた(明らかに電波状態が良かったのでat&tだったのだかな?)。 

前述のとおりこれまでに訪れた国ではクラウドSIMを契約するよりも日本でプリペイドSIMを調達して、GlocalMe G3のSIMトレイに入れて使う方が安上がりだったり、中国の金盾問題があって購入時の1.1GBがまだ半分以上残っている。これでは本末転倒な感じを受けるかもしれないが、現地で必ずインターネットにつながる機器を持っている安心感にこそ意味があると思うし、今後の海外旅行でフルに利用する日が来るかもしれない。

意外と利用者が多い?

GlocalMe G3はまだまだ「知っている人だけが知っている」端末・サービスであるが、香港国際空港に到着して機内からターミナルに出るまでの間にWi-Fiをオンにしたところすでに8つのGlocalMeのSSIDが表示されて驚いた(中には自分のようにSSIDを変更している人もいるので実際はもっと多いはず)。

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最後に

日本だと3GB 30日間がUS$10(約1,200円)なので格安SIMと比べると若干割高であるが、出張や旅行をする時だけ契約するなどコンスタントに毎月使わない運用はクラウドSIMならではであり十分選択肢となると思う(日本でのキャリアはドコモの模様)。

特に先日のソフトバンク・ワイモバイルの通信障害のような場合にこのルータを持っていれば電話こそできないがデータ通信は即時可能となるので、滅多にないがキャリアの通信障害であったり山間部でドコモは電波が入っているけど他のキャリアで入らないなんて時のサブとしてもクラウドSIMの活路もあると思う。

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