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【レビュー】4年ぶりの富士通!SIMフリー&おサイフケータイのarrows M03を購入

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9月1日よりmineoからFUJITSU arrows M03(以下、M03)が発売され、限定カラーとしてグリーンがラインナップされた(上の画像がブルーっぽいのは現像ミスではなく実際にこんな色)。

Xperia Z1の不調からarrows M03の購入へ

これまでmineoのau SIMを入れて使っていたXperia Z1 SOL23(以下、Z1)が刻一刻と寿命に近づいている感じ(電池残量20%から突然0%になる、FeliCaの反応が悪い)で、事前予約登録&9月1日~10月31日までに購入するとアマゾンギフト券2,000円(1000円+1000円)のキャッシュバックで実質30,000円弱(税別)となるのでモノは試しにとポチった。

ちなみに富士通はF-05Dで痛い目に遭って以来4年ぶりとなるが果たして汚名挽回なるか!?

M03については以前の記事やメーカーサイトを参照いただきたいが、簡単に言えば『おサイフケータイワンセグに対応し、ドコモ+auY!mobile網をカバーしているSIMフリースマホ』である。 

gonyo.hatenablog.com 

まだ使用して2週間ほどではあるがレビューを。

性能面(パフォーマンス)

キャリアの販売する端末価格が7~8万円、高いと10万円前後するのに対して、端末価格3万円台ともなれば気になるのは性能面(パフォーマンス)である。

Android 6.0搭載でSnapdragon 410でもほぼストレスなし

パフォーマンスの良し悪しへの要因として大きいのがSoC(CPU、チップセット)。

発売時期の差はあるにしても、低価格向けのSnapdragon 400シリーズ、高価格帯(ハイエンド)向けのSnapdragon 800シリーズとコンセプトから異なり、クロック周波数ではM03はZ1より1GHz(45%)も劣る。

ただ、45%分余計に時間が掛かるわけではなく、ロック解除時やアプリ起動時のように急な負荷が掛かればコンマ何秒のレベルでZ1より時間が掛かるが、それ以降はブラウザやソーシャルアプリの操作でカクつくことはなくストレスを感じるまでではない。それに、Android 5.0以降は低スペックな端末でもそれなりに動作するよう改良・軽量化され、Z1のAndroid 4.4、M03のAndroid 6.0によるバージョンの差が功を奏している。

SoCの差が顕著に出るスマホゲームはほとんどしないのでグラフィクス性能が十分かはわからないが、Android版 艦これはほぼカクつかなかった。

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一番カクつきやすい航空戦のシーンでも問題なし。

RAM(2GB)とROM(16GB)はもう少し欲しい

RAM 2GBは実用レベルではあるけど、

  1. ソーシャル(Facebook)で気になる記事を発見しタップ
  2. ブラウザ(Chrome)で開いて読んでいると
  3. メールが届いたのでメーラーを立ち上げ
  4. 再びソーシャル(Facebook)に戻る

と順に操作すると、大抵はソーシャルアプリは終了していて起動画面が表示される。起動を待つだけなら待てばいい話だけど、途中まで書いていたコメントが消えると萎える…

ROM 16GBも価格を考えれば致し方ないが、できるだけ使わないアプリは入れないように選んでバックアップから戻したつもりだが、OSなどシステムが使う領域を除いた容量が9.4GB、そして現在使用しているのが5.9GBなので空き容量は3.5GBしかない。

カメラで撮った画像や音楽データをSDカードに保存しているので直ぐに逼迫することはないが、アプリのキャッシュが増えるので、定期的にキャッシュの削除は必要かな。

それこそ、Android 6.0 Mashmallowからは外部ストレージを内部ストレージとして拡張する機能があるのだから、メーカーで無効化せず使えるようにして欲しい(200GBのSDカードに対応しているのだし…)。

5インチHDディスプレイでも粗さはほぼ気にならず

ディスプレイサイズはZ1もM03も同じ5インチだが、解像度はZ1がフルHD(1920*1080pix)、M03がHD(1280*720pix)で粗い。しかし、左右に置いて見比べれば違いを感じるが、そうでもしない限りはほとんど気にはならない。

寧ろ、フォントを慣れているUDゴシックにしてるのに、一部で適用されずイマイチなフォントになってる方がよっぽど気になる…

バッテリーは3日は厳しいけど2日は大丈夫

この機種の特徴の一つである【余裕の電池持ち3日。】は個人的な感触としては3日は厳しいけど2日は持つ感じ。

このスマホのバッテリー容量が特別大きいわけではなく(2,580mAh)、低クロックのSoC、HDディスプレイ、そして電源回路やソフトでバッテリーの持ちを良くしている。

Snapdragon 800シリーズでは重たい処理をさせたり、長時間使っているとアツアツになることも珍しくなかったけど、これはほんのり温かくなる程度でお肌にも優しい(低温やけどの心配なし?)。

M02から大幅に改善されたカメラはなかなか良さげ

メインカメラは1310万画素で焦点距離22mm、インカメラは500万画素で焦点距離23mmでいずれもSONY製の積層裏面照射型CMOSセンサーにF2.0の明るいレンズを搭載。高画素化をせずに画角も広めなのはとてもユーザーライクな仕様だと思う。

レビュー用に何枚か撮ってみたけど、時々モヤッとしたのが入るのはなぜだろう。

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機能面(ファンクション)

おサイフケータイ搭載だが非対応のアプリもある

おサイフケータイ搭載=すべてのおサイフケータイアプリに対応している』わけではない。

投稿時点(2016/9/21)で対応していると確認できたのは、モバイルSuica、iD、nanaco、ローソンモバイルPontaヨドバシカメラゴールドポイントカード、WAON楽天Edy、モバイルスターバックスカード、McDonald's Japan、QUICPayANA SkiPで、非対応だったのがJALタッチ&ゴーであった。

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Android 6.0の機能

OSが最新のAndroid 6.0 Marshmallowなので、アプリごとに権限の設定を細かくできたり(位置情報はOKだけど、電話帳参照はNGなど)、2つのアプリに表示するマルチウインドウが使える。

この他、Wi-Fiテザリングで5GHzを利用できるようになっているのは大きい。

以下、余談

無線LANWi-Fi)には2.4GHz帯とと5GHz帯があり、その違いは「周波数が違う…」はもちろんだが、5GHz帯のメリットを語る上においては『メジャーな2.4GHz帯、マイナーな5GHz帯』の違いである。一般的には「メジャーかマイナーなら、メジャーの方がいいのでは?」と考えるのが普通だが、こと無線LANにおいては電波干渉の問題がある。

繁華街を歩けば、キャリアのWi-Fi、カフェや薬局のWi-Fi、そして個人のモバイルルータやスマホテザリングなどいくつものWi-Fiが飛んでいて、メジャーな2.4GHz帯は電波干渉を起こし通信スピードの低下や接続が不安定になることも。対して、5GHzはルータとスマホのそれぞれが対応している必要があることから、フリーWi-Fiで用いられることは少なく、また使用可能なチャネル数も2.4GHzよりも多いので電波干渉を受けにくいのがメリットとして上げられる。

但し、5GHzは屋内での利用しか認められていないので(W56チャネルのみ屋外可)外での使用はできないが、カフェや学校など屋内で使う分には快適に使える。

以上、余談終了

充電端子はUSB Type-CではなくmicroUSB

充電端子は流行のUSB Type-CではなくmicroUSB。手持ちのガジェットでUSB Type-Cに対応した製品がないので、わざわざM03用に充電ケーブルを用意しないで済むのは助かる。

Xperia時代はクレードルを使って充電していたけどM03にはクレードルがなく、充電の度に上下を気にするのが面倒なのでどちらでもいけるケーブルを購入。

最強の日本語入力ソフトSuper ATOK ULTIAS

AndroidスマホではGoogle日本語入力やSimeji、PoBoxなどあるが自分は一貫してATOKを使っている。M03に搭載されているSuper ATOK ULTIASは、スマホ版と違ってパソコン版をベースにしている。詳しくはメーカーサイトを参照。

スマホでブログのドラフトを書くこともあり、フリック入力は人より早いと自負しているが、それでもキーボード入力と比べると遠く及ばないので、スマホIMEは極力入力を減らすよう予測・変換精度を重要視している。

アンテナ内蔵のワンセグ

キャリアからのスマホではフルセグが一般的になって「今どきワンセグ?」と思ったが、そもそもXperia Zシリーズ以降イヤホンジャックに専用のアンテナケーブルまたはイヤホン接続が必要だったので対応していても使うことはなかった。M03は内蔵アンテナなのでいつでも気軽にワンセグを…とのことだが、災害遭遇時でもなければ見ないのかな、、なんて。 

デザインとサイズ

Z1とM03のディスプレイサイズは同じだが、圧倒的にM03の方が軽く感じたので調べてみると、Z1が171gでM03が141gと30gの差があり、たかが30gされど30gで体感はかなり違う。

そして今回、購入を決めた要因の一つであるデザインは、M02の野暮ったい富士通らしいデザインからM03は某社のデザインに寄せた感じで、表面の企業ロゴと背面のブランドロゴを隠せば、It's a S…

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また、スマホは中国製や韓国製が多い中でM03は【Made in JAPAN】と日本製なのもGood!!

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人件費の高い日本でなぜ格安スマホが作れるのかと思ったけど、そのカラクリがここに。

www.nikkei.com

防塵防水モデルだけど、前に使っていたXperia Z3の故障した一因がお風呂で使っていたからな気もしているので、M03は持ち込まないのでレビューはなし。

最後に

キャリアからスマホを買うと2年間で端末価格+月額料金の総額が20万円を超える中で、格安SIMMVNO)の台頭により月額の負担が減り、中国や台湾製の端末が3万円台で十分なスペックで手に入る中で、M03は自分も含め「おサイフケータイワンセグ、防水が必要だからキャリア契約していた人」にとってベストバイな端末となっている。

3万円台の機種なのでそれなりにスペックは抑えられていて、ストレスフリーで快適とまではいかないがいい塩梅になっていると思う。

M03の購入前から「iPhone7でおサイフケータイへの対応が濃厚」との話があって、「iPhone7を買って、AndroidASUSとかHuaweiにでも…」と考えたが「iPhone7がおサイフケータイに対応してもすぐにAndroid版と同じだけのサービスが提供されることはないから、とりあえずM03を買って様子を見よう」と。

そして、iPhone7が発表されておサイフケータイ対応はリーク通りで、やはりnanacoやモバイルスターバックスカードなどは未定で結果的にM03を選択して正解だったと思う。

gonyo.hatenablog.com

そんな訳で、約2週間使ってみた感じとしては大満足、汚名挽回かな。