旅行先で快適にインターネットを使うためのTP-Linkナノ無線LANルータTL-WR802Nを購入した
スマートフォンの普及や訪日外国人観光客の増加もあって、ホテルや旅館などの宿泊施設ではインターネットへの接続環境の有無が予約率を左右する一因となっており、インターネットはあって当たり前のものとなってきている。
旅館に圧倒的に多い無料Wi-Fi
インターネット接続環境のない宿泊施設(特に旅館)ではLANケーブルのソケットを各室に届けるよりは、Wi-Fiのアクセスポイントを設置する方が工事に掛かる時間やコストが抑えられる。
ちなみに今回この記事を書くにあたって調べていたらメーカーが直接Wi-Fiの導入サービスをやっているのを知った。もし、まだ導入していない関係者の方がいれば…
常日頃から『有線至上主義者』であると口うるさくこのブログに書いてきたが「旅先でも有線でつなぎたい…」と言うわけではなく、Wi-Fiだと部屋によって電波の強弱やキャパオーバーで「こんなに遅いならモバイル通信を使うって!」と思うことがある。
その点、ビジネスホテルはビジネス利用を目的に建物ができていて高い割合で各室に有線LANのソケットがあるので、Wi-Fi(無線LAN)のみのシティホテルと有線LANのソケットがあるビジネスホテルが同じ料金・立地であったら後者を選ぶことが多い。
有線LANからの無線LAN
では、その有線LANを使って何をするかというと無線LAN化する。
宿泊施設のWi-Fiは電波感度やキャパの問題もあるが、当然ながらWi-FiのSSID(接続先名)やパスワードがそれぞれ異なっているので、スマホ2台にタブレットやKindle PaperWhiteなどを旅行に持っていくと端末ごとにWi-Fiを登録し、後から削除する手間がかかる。
電波強度やキャパの問題だけではなく設定の手間が削減
そこで、モバイル(ポータブル)無線LANルータと有線LANのソケットをLANケーブルで繋ぐことで電波強度やキャパの問題が解消するだけでなく、自宅の無線LANルータと同じSSID・同じパスワードにしておけば、初回の設定すらせずにそのまま使うことができる。
Fire TV StickやChromecastも使える
無線化することによってLAN環境が構築されることから「ホテルに早めに戻ってきてやることがない」なんて時には、アマゾンのFire TV StickやグーグルのChromecastのように画面のない端末もそのまま使うことができてわずらわしい接続先変更は不要になる。
TP-Linkのナノ無線LANルータTL-WR802Nを購入した5つの理由
と、ここまでは以前にも便利だと紹介している。
ただ、これまで使っていたものよりもさらに良いものを見つけてしまい、思わず購入してしまった。
これまで使っていたやつ。
そして、この度新しく購入したのが TP-Link社 TL-WR802N で2,000円に少し足が出る程度のお求めやすい価格となっている。
アドホックモードに対応
Wi-Fiだけの宿泊施設でも本機にはアドホック接続のモードが用意されている。宿泊施設のWi-Fiとスマホやタブレットに本機を介してスマホやタブレットは本機から発せられるWi-Fiを掴み、その先は宿泊施設と本機が無線でつながることで有線LANがなくても本機の設定をアドホックモードに変更して、あとは電波の届きやすい場所に本機を設置すればよい。
この他にもルーターモードはもちろん、自宅のWi-Fiエリアを拡張する中継器、クライアントモード、アクセスモードなども用意されている。
電源供給がmicroUSBメス
これまで使っていたモバイル無線ルータは電源供給がルータからUSBケーブルが伸びているタイプでケーブルを持ち歩かずに済むメリットがある反面、この部分が断線すると使えなくなるし、コンセントとLANケーブルの間が遠くて届かないなどの問題があった。
しかし、本機はmicroUSBのメスで別途microUSBケーブルが必要となるが、Androidスマホやカメラ、ルーターなどでmicroUSBケーブルが必要となので、本体に付いていない方が断線リスクがなくなりケーブルの長さの調整ができるメリットの方が個人的には大きい。
軽量・コンパクト
自宅に据え置く無線LANルータと違って旅先に持っていくことになるので57×57×18mmで重量も39gの軽量でコンパクトとなっている。
GUIがシンプルだけどわかりやすい
我が家の据え置き無線LANルータを置き換えた時にも書いたが、GUIがわかりやすくそして洗礼されている上に設定項目も多くてとてもいい。
VPN接続対応
本機を選んだ一番の理由が機器側でVPN接続に対応していることだった。
国内からだとあまり意識する必要はないが一部の国ではインターネットの閲覧に規制が入っていたり、国内サービスの中には海外からのアクセスを遮断していたり、いきなり海外からログインするとアラートが上がったりすることもあるが、VPNで自宅のNASに接続して自宅のネットワークからアクセスすることでこれらの問題を回避できる。
また、ルータ側でVPNの接続ができることで端末ごとにVPNの設定をする必要がないので、国内旅行でもまるで自宅にいるかのようにNASへアクセスしたり、リモートデスクトップで操作したりできる。
最後に
購入後、既に数回旅行してこのモバイル無線LANルータを使ったが、大きな不満も不便もなく使えているが、どうにもこっちの設定が悪いのか環境なのかは分からないが、VPNに接続できる時とできない時がある。
設定の問題だとは思うが、これが解消できれば完璧なのだが…