Amazonで買ったアジア周遊プリペイドSIM『SIM2Fly』でシンガポール旅行が快適だった
海外旅行で無くてはならないものと言えば、パスポートなのは言うまでもないことだけど、その手の必需品を除いてランキングし直した個人的な1位はスマホ。
兎にも角にもスマホがあるお陰で海外の敷居はガクッと下がって、英語は雰囲気でしか会話はできず、現地語なんて以ての外な自分でも海外でそれなりに楽しめてるのはスマホとその先のインターネットのお陰と言える。
もしも現代にスマホがなかったら…と考えると、「海外へは未だに行ってないんじゃ…」と思えるくらい海外旅行ではスマホに依存している。
海外でスマホを使うために
初めての海外旅行から手元にはスマホがあって(当時は確かiPhone 4)、その都度現地でプリペイドSIMを入手したり、国内空港でモバイルWi-Fiルータを借りたりしていた。
- 台湾…現地(台北松山空港)でプリペイドSIMを購入
- タイ…現地(スワンナプーム国際空港)でプリペイドSIMを購入
- ハワイ…日本(羽田空港)でモバイルWi-Fiルータをレンタル
- ヨーロッパ3カ国周遊…日本(成田空港)でモバイルWi-Fiルータをレンタル
- アメリカ(LA)…日本(成田空港)でモバイルWi-Fiルータをレンタル
台湾やタイでは圧倒的に現地でプリペイドSIMを手に入れるのが低コストだったけど、アメリカやヨーロッパ(3カ国)だとあまり価格差がなかったり、現地空港でパスポートを見せて簡単に手に入れられるものでもなかったりで、ここ3回はGLOBAL WiFiさんのお世話になりっぱなし。
今年のシンガポール旅行では新しい試みを
今年の旅先であるシンガポールは、現地空港(チャンギ国際空港)の到着ゲートを出て直ぐのところでプリペイドSIMを手に入れられるとの情報があったが、今回はプランに空港送迎サービスが付いていて他の人を待たせることになり現地での入手は諦めた。
「現地でプリペイドSIMが買えなければ、今回もまたモバイルWi-Fiルータかな」なんて考えいた時に、ふと「日本で事前調達できないだろうか…」と思ってAmazonで調べるとあった。
AISのロゴとパッケージには読めないけどタイ語が書かれているので、恐らくタイの通信キャリアAISがアジア地域への旅行者向けに提供しているデータ通信用のプリペイドSIM。国ごとにプリペイドSIMのカードが分かれているわけではなく、複数国をローミングする形で対応していてもちろんシンガポールも対応している。
このパッケージについて概要レベルで説明すると「アジア14カ国対応」「8日間使用可能」「4GBまで高速通信可能」「4GBを超えても低スピードモード(128kbps)で通信可能」「価格は購入当時で約1,200円(この記事を書いている時も値段は変わっていない)」と言ったところ。
今年の旅行は現地滞在が3日間なので日数(8日間)は問題なく、また通信量も最初から4GBあれば現地で色々と調べたりソーシャルの利用くらいは問題ない(逆に動画コンテンツを見るには足りないけど、海外でわざわざ見なくても…)。
プリペイドSIMを使う場合は、SIMロックフリー端末が必要となるが、その点についてはこれまでも何度か紹介している通りいくつもSIMロックフリー端末を保有しているので問題はなくプリペイドSIMの購入に踏み切った。
出発約1ヶ月前に購入していて開封したのは旅行前日。日本語の簡易マニュアルが付属していてAPN設定や注意事項が書かれている。
SIMには切り込みが入っていて、端末のSIMトレイのサイズに合わせて標準/micro/nanoの3種類を切り抜けば対応できるようになっていて、今回はシンガポールで使用されている周波数のすべてに対応していてかつ大きめのバッテリーを積んでいるXiaomiのRedmi Note4で使うことにした。
Xiaomi Redmi Note4はデュアルSIM機で現在使っているドコモMVNOのSIMがnanoサイズで、旅行中に抜き差しするのは紛失リスクが高いのでソフト的に切り替えて使うことにしてプリペイドSIMはmicroサイズにした。
日本で開通してみた
マニュアルには日本国内でも使用できると記載されていて8日間もあるので出発前夜に開通してみた。
SIMカードを挿入して起動したらNTT docomoが2つで左側には(R)のローミングマークが表示されている
設定はまだなのにSIM CARD SETTINGのところにAISと表示
APNの設定も自動で入力されていた(プロファイルが入ってる?)
立ち上げてからしばらくはSMSがいくつも届いて、接続したと同時にサービス開始となる模様で別にこのSMSに対して何かアクションをする必要はない
旅行当日。シンガポールのチャンギ国際空港に到着して早速Redmi Note4を起動させるとすぐにオンライン状態となって通信がはじまった(通知系がドンドン入ってくる)
ちなみに、以下は帰国後まだ使えていたので確認くんでゲートウェイを調べてみるとGoogle Proxyだった
Google検索をしていて気付いたのがアドレスバーに表示されているのが、google.co.jpではなくgoogle.co.thでタイのドメインだった
旅行中は朝から晩まで常時Redmi Note4のテザリングをオンにしていて、スマホやタブレットなど計5台くらいから同時接続していたけど、途中で継ぎ足し充電することなくバッテリーは夜部屋に戻ってくるまで持っていた。
そして旅行期間中に使用したデータ量(端末内で計測している)を見てみると約2GBで上限のほぼ半分しか使わなかった(ホテルの部屋ではホテルのWi-Fiを使っていた)。
SIM2Flyを使ってみた感想
実際にシンガポール旅行で使ってみた感想としては、旅行中は圏外になって困ることも速度が著しく低下することもなく不自由なくとても快適そのものだった。
価格も現地で調達するのとそれ程変わらないので、現地空港カウンターに並んで買って、その場でSIMの入れ替えやAPN設定をすることを考えれば、日本出発前にSIMカードを入手しておいて現地に着いたら直ぐに使える利便性を考えれば決して悪くない選択肢だと思う。
ここ2年くらいでキャリアから発売された端末なら一定条件をクリアすればSIMロック解除が簡単にできるので、キャリアのお高い海外ローミングサービスを利用せずとも普段利用しているスマホのSIMロックを解除して現地のプリペイドSIMを入れて海外で使う方が圧倒的に安く済む。
ただ、各国すべてにこのようなプリペイドSIMがあるわけでもなさそうで、ヨーロッパあたりは同じパッケージでも提供されているが、ハワイを含むアメリカはデータ容量が小さく割高なものが多くてモバイルWi-Fiルータの方が割安に感じた。
あと、Apple SIMに対応しているiPad miniやiPad Proなどがあればアメリカは10ドル5GBくらいだから断然安いし、これからApple SIMがいい感じになっていく気がするけど、アメリカ以外のコストがもう少し下がればな…と。