子育て世代に人気の武蔵小杉の家賃相場が高くて、7年半住んでいた武蔵小杉から引っ越した話し
社会人になって(=上京して)7年と半年が経った。
会社へ乗り換えせず行けるだけではなく、どこへ行くにもアクセスがいいからと武蔵小杉駅(川崎市中原区)に住み、3年半くらいして1Kから1LDKへと引越しを検討した際には、武蔵小杉の住みやすさ(公共交通機関の利便性の高さ)から逃れられず再び最寄り駅を武蔵小杉にした。
しかし、そんな武蔵小杉での生活ともお別れ。
広い部屋で部屋数も増やしたい
1LDKで40平米弱。
3年半も住めばモノは増えてきて手狭に感じてくるし、「もっと広い家に移りたいなぁ…」と思っていたのはただ狭く感じている・モノが置けなくなったわけではなく「防湿庫を置きたい」「デュアルディスプレイにしたい」って理由も…
ちょうどこの10月が2年毎の賃貸契約の更新時期だったので、「更新料を払うくらいなら他を探そうか」と9月中旬頃から引越し先を探し始めた。
武蔵小杉駅周辺の家賃高過ぎる問題
希望の物件を絞り込むにあたって最初の条件設定はこんな感じだった。
さすが近年の武蔵小杉人気は本物のようでこの条件をSUUMOに入れて返ってきた結果は定期借家くらいで「あっ、もう武蔵小杉には住めないんだ…」と気付かされた。
参考までにSUUMOで武蔵小杉駅周辺を2LDK以上の家賃15万円未満にして引っ越し前日くらいに検索した結果がこれ。スカスカ。
家賃の上限を倍(30万円未満)にするとそこそこ表示されるが、ほとんどが20万円クラスの物件
大井町・大森・蒲田エリアへ
検索条件に妥協の必要があることがわかったので一度武蔵小杉から離れて、他のエリアで探すことにしたがなかなか「ここだ!」という場所が見つからない。
家探しで一番重視しているのは会社と自宅の距離で夫婦共働きだと『お互いがドアtoドアでの通勤が1時間圏内』が第一条件で、共に勤務地が山手線のターミナル駅なので都内23区か川崎市くらいしかない。
そして次に重視したのが『近隣に大きなスーパーがあるか』で、我が家では自炊率が高いので(朝夕食はほぼ100%)近所に大きなスーパーがあるのは必須条件だった。
ちなみに、大きなスーパーの個人的な定義はイトーヨーカドーやイオン、西友、LIFE、マルエツなどで、最近流行り(?)のまいばすけっとやマルエツプチ、そしてコンビニはいくらあってもNG。ネットスーパーで買う手もあるけど、送料無料には6,000円くらい買わないといけないし、現物を見て「今日はこれが安いから~」なんてキッカケがないと献立が決まらない…
以上の2つの条件を満たす駅で上がったのが、京浜東北線の大井町・大森・蒲田駅。
この3駅はJR以外にも京急と東急があり、空港へのアクセスも良く、駅前には大きなスーパーがあり、田舎者には一度は憧れる(はずの)『都民』になれる。
ただ、この3つは都内でも比較的家賃相場は低くて間取りの条件はクリアしていても各部屋が狭かったりして、いまいちピンとくるものに出会えなかった。
都民と武蔵小杉を諦めた先に
その後も頭は『都民』だったので大井町・大森・蒲田駅だけではなく東急池上線・大井町線・東横線・目黒線の都内を見たけどやはり目ぼしい物件どころか「ここに住みたい!」と思う駅には出会えず(とにかく大きなスーパーがない)、振り出しに戻って武蔵小杉の隣接駅を見直してみることにした。
まずは都内の西大井駅だけど大きなスーパーがない上に、首都圏の鉄道混雑率の4位がこの武蔵小杉→西大井駅で朝8時頃の横須賀線と湘南新宿ラインは武蔵小杉駅ですら押し込んでも入れないのに、西大井駅では降りる人はほとんどいないので何度も見送るほどゆとりを持って出勤できない。
そもそも武蔵小杉駅発の上りは(東京方面が横須賀線・新宿方面が湘南新宿ライン)は7時半から8時半までの1時間で15本の上り電車があってそのほとんどが15両の長い編成にも関わらず西大井駅だけではなく武蔵小杉駅も含めてこの状況が改善されることは難しい。
南武線の駅も武蔵小杉方面の電車はとても混んでいる上に横須賀線と湘南新宿ラインまでの連絡通路がとても長い。
となると、都民への道を諦めて再び神奈川県は川崎市へ戻ってきて一つ前の新川崎駅に目をつけた。
意外な穴場の新川崎
新川崎駅は横須賀線と湘南新宿ラインの2路線の停車駅であり、武蔵小杉駅と横浜駅の間に位置しており、電車に乗れない可能性は少ないはず。ただ、横須賀線と湘南新宿ラインの快速の停車駅ではないので快速は各停で武蔵小杉駅で乗り換えなければならずメリットが…(とは言え、都内へのアクセスの良さは問題なし)。
また、もう一つの条件である「近隣に大きなスーパーがあるか」だが、これも駅チカでマルエツが2つと駅の西側に京急ストア、府中街道まで行けばオリンピックがある。
残るは「広い部屋に安く住めるか」だが、武蔵小杉駅周辺に比べれば家賃相場は手頃で結果的には現在の家賃と据置で今の1.5倍広くなる部屋を契約できたが、「駅からの所要時間」と「築年数」もある程度妥協することになったけど、実際に駅から歩き・下見をして問題ないのは確認済み。
ただどうしても気になるのが駅の古さ。川崎駅も武蔵小杉駅も横浜駅も立派なのにどうして…
新川崎にあって武蔵小杉駅にないもの(とその逆)
ここ数年の再開発で武蔵小杉駅は7年前と比べれば圧倒的にお店が増え、ここ数年住みたい街ランキングではトップ10に入っている(2017年は6位)。
事実、毎年のように「あのお店が入るんだ」「あそこに商業ビルが?」なんてことがあったので、新川崎に移ると近所から何がなくなるのだろう?と思ってあるなしクイズをやってみた。
武蔵小杉駅周辺にあって、新川崎駅周辺にないもの
KALDI、イトーヨーカドー、ミニストップ、吉野家、ユニクロ、東急ハンズ(ハンズビー)、LOFT、エクセルシオール、スターバックス、ヴィ・ド・フランス、神戸屋、はなまるうどん、丸亀製麺、東急線、羽田空港直行バス
新川崎駅周辺にあって、武蔵小杉駅周辺にないもの
スシロー、くら寿司、ちよだ鮨、マクドナルド、日高屋、鳥貴族、ほっともっと
失う方が多いけど休みの日はいつも出掛けていて武蔵小杉駅周辺ではスーパー以外の買い物をすることはほとんどないから案外影響はなさそう。ただ、山崎製パンがやってるヴィ・ド・フランスがなくなるのは悲しい反面、100円寿司が近所にできたのは嬉しいかな。
あと、なくなったわけじゃないけどタイムズのカーシェアがこれまで徒歩5分圏内に10台くらいあったのが2~3台と激減したのが痛い。
最後に
段ボールはほとんど片付いていないけど、今週月曜日に引っ越して既に新川崎駅から通勤している。
引越し当日に業者の人から聞いた話では「最近は武蔵小杉への転入が増えているけど、転出もまたかなり多くてよく仕事で来る。朝の通勤電車が乗れないくらい混んでいるのに耐えかねて…と言う理由がとても多いですね」と。
上でもリンクを貼ったけど、武蔵小杉から東京方面への通勤で個人的には東急がほとんどだったけどJRも一時期使っていた。どちらも武蔵小杉駅に到着した時から既にギュウギュウ詰めになっているのに、そこに大量の人が入り、駅員さんが無理やり押し込むので武蔵小杉から先はスマホを使うスペースすらなく、次の大きな駅まで身動き一つ取れないことも珍しくない(なので、いつもポッドキャストを聴いていた)。これが男性ならまだしも女性には耐え難いかもしれないし、事実自分もこれには辟易していて他の駅への引っ越しに対しては意欲的であった。
そして、今後もまだまだ武蔵小杉は新しい高層マンションの計画がいくつもあるようだけど、通勤電車の問題は急務。
「住みたい街」武蔵小杉、駅の混雑「相当危険な状態」:朝日新聞デジタル
さて、最後の最後に川崎市民なら誰しもが曲名は知らなくても耳にしたことがあり、急かされている気分になるこの歌で今回は終わり。
川崎市民の歌「好きです かわさき 愛の街」MV第二弾(川崎純情小町☆)