中国での買い物はこれ一つでOK!日本人がWeChatPay微信支付アカウントの作成方法と使い方
中国では老若男女が利用しているQRコード決済の一つ『WeChatPay微信支付』。
中国・深センへの出張では是非とも使いたいサービスの一つだったので日本でアクティベーションとチャージをして現地へ飛んだ。
WeChatPay微信支付が使えるようになるまで
WeChatPay微信支付は中国人向けアプリだが日本語対応もそれなりにされているのであまり迷うことはないと思うが、所々中国語や英語になっていたのでスクリーンショットで順を追って解説。
WeChatのインストールからアカウント作成まで
WeChatPay微信支付を使用するにはまずWeChatのアプリが必要となるのでインストールする(WeChat自体は日本のLINEみたいなものでメッセンジャーアプリ)。今回はAndroid端末の画面で説明するがiPhoneも基本的に画面操作は同じ(はず)
Playストアからインストールが完了したらWeChatのアプリを起動する
起動画面。『電話番号で登録』を選択
アカウント登録。必要な情報を入力する
- 名前は、任意
- 国家/地区は、Japan (+81)
- 電話番号は、SMSが届くものであれば可
- パスワードは、任意
プライバシーポリシー。問題がなければ『上記の条件を読み、同意しました』にチェックを入れて『次へ』を選択
セキュリティチェック。ロボットの登録ではないかを確認する『Start』を選択
よくあるパズルをはめるパターン
電話の確認。登録画面で入力した電話番号にSMSが送信される
メッセージアプリ。すぐにSMSが届くはずなのでそこに記入されている『verification code (xxxx)』のxxxxを覚える
確認コード。SMSのコード4桁(上記のxxxx)を入力して『次へ』を選択
連絡先のアップロード。WeChatPayを使うだけであれば連絡先のアップロードは不要なので『後で』を選択
これでアカウント作成は完了
WeChatPayのアクティベーション(有効化)
WeChatPayはつい先日まで外国人の登録ができなかった(中国の銀行口座か身分証が必要)が、先月くらいからクレジットカードで登録できるようになった。
『本人』タブから『マネー』→『今すぐ有効にする』を選択
実名認証。これまでは日本語か英語だったがここは中国語のみ臆さずに『添加銀行卡』を選択
WeChatPay利用規約画面となるがスクリーンショット取得漏れ。下部の『同意』を選択
カード番号の入力画面。手入力でもいいがスマホのカメラから自動入力する機能もある
カメラのアイコンをタップしてクレジットカードの番号を写すと自動的にカード番号が入力される
バンクカードの情報。基本的にすべての項目に対して有効なものを入力して『以下に同意する』のチェックを入れて『次へ』を選択
※カードの有効期限やCVVコード(セキュリティコード)の入力を求められるので不安があるかもしれないが登録には必要な情報となる
支払いパスワードの設定。支払い時に使う6桁の数字パスワードを決める
再入力
最初の画面から変化はないがこれでカードの登録は完了
再び『本人』タブを選択して『マイウォレット』が出現していればアクティベーションが完了
マイウォレットの画面
ポケットチェンジでWeChatPay微信支付にチャージする
WeChatPay微信支付にチャージする方法は既にアカウントを持っている人からお金を渡して送金してもらったり、時間差はあるがお金を振り込むと送金してくれるサービスなどがあるが、自力で日本国内でチャージしてから現地へ行きたいと言う場合にはエリアは限られるがポケットチェンジの端末・サービスを利用する方法が最も手軽でオススメ。
執筆時点(2018.8)では空港だと新千歳、羽田、成田、中部、関空、福岡の国際線ターミナルビルに設置されていたり、東京や大阪だと繁華街にも設置されている。
この端末自体は旅行から戻ってきて余った外貨を電子マネーに変えるサービスだが、電子マネーの中にWeChatPayがあるので両替したい金額を投入して(通貨が複数でも可)両替先をWeChatに指定すればQRコード付きのレシートが出てくるのでそれを読み取り氏名とSMSの電話番号を入力して認証が完了すればチャージは完了。
出張当日の朝に1,000円をチャージしてみたらレートは18.3 JPY/CNY(54.65人民元)だった。同日の現地(中国・深セン)レートが17.0 JPY/CNY、執筆時点で成田空港GPAのレートが17.9 JPY/CNYなので現地で両替してから現地の人に人民元を渡して送金してもらうのがもっともレートが良いが、たった7-8%ほどの差なので現地で両替してそれを元手に近くの人に送金を依頼する手間を考えれば許容できる範囲かと。
おまけ。WeChatPay微信支付での支払い
WeChatPayは支払い方法も多様で、QRコードを読み取って相手に任意の金額を送金したり(個人店や露天など)、QRコードを読み取って指定された金額を払ったり(駅の券売機やバスの乗車運賃など)、自分のQRコードを読み取ってもらって支払いをする(コンビニや飲食店など)がある。
この中でも最も利用頻度が高かったのはQRコードを読み取ってもらって支払いをするパターンで、本人→ウォレット→マネーで表示された以下の画面を見せれば、少なくとも深センでは店員さんが何の迷いもなく読み取ってくれた。
決済が完了するとこのように支払った金額が届くのでレシートレス
マクドナルドで支払いをするとクーポンが貰えたりもする
最後に
一点注意が必要なのは上記の方法でアクティベーションしても中国本土以外では支払いに使用することはできないようで、香港のコンビニや地下鉄では中国の銀行口座か身分証が登録されていないので使えません的なエラーが表示されて使えなかった(恐らく日本でも同じ)。あと、ネットワークに繋がっていなければ利用できないので必ず常時インターネットを使える環境を用意しておくこと(残高は端末ではなくサーバ上で管理されている)。
しかし、外国人も中国本土でWeChatPay微信支付を使うメリットは多く、慣れない外貨を扱う必要がないこと、財布を出し入れしなくて良いこと、偽札を掴ませられることがないこと、お金の出入りがアプリで見れることなどで一度使うとクセになって現金での支払いはほとんどしなくなるだろう。
そして、このWeChatPayを使えば「もしこの記事が役に立った時はQRコードからお気持ちをください」なんてこともできるわけでサービスとしてはとてもおもしろいし、これがリアルで使われている中国は少し羨ましくもある。