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IIJのeSIMを契約!iPhoneの通信費節約になるかを考えてみた

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スマホは電池切れや故障、通信障害のリスク、そして「iOSAndroidのどっちのOSも使いたい」との思いからApple iPhone XS MaxGoogle Pixel 3aの2台持ちをしている。

iOSおサイフケータイGoogleマップが使えない時代には機能で使い分けしていたこともあったが、今はメインのiPhone XS Maxにキャリア契約のSIMを入れ(音声通話)、LINE、おサイフケータイQR決済、スマートウォッチ(Apple Watch)など複数台の端末にインストールできないアプリやサービスを集約していて必然的にメインのiPhone XS Maxの通信量が多くなっている。

DMM Mobileのシェアコースを解約

これまでモバイル回線は次の3社と契約していた。

  1. NTTドコモ…シェアパック(10GB 4人)
  2. UQモバイル…データ高速プラン(3GB)
  3. DMM Mobile…シェアコース(8GB 3枚)

1番目のNTTドコモのシェアパックは前述の通りメイン利用のiPhone XS Max、2番目のUQモバイルはサブ利用のPixel 3a、3番目のDMM Mobileのシェアコースは妻(サブ利用)と父(メイン利用)と自分(サブ利用)の3人でそれぞれ利用しており自分はルータに入れて通勤時などに使っていた。

しかし先日、妻はIIJ、父は楽天モバイルと契約して自分1人だけとなり金銭的な負担が増えたのでDMM Mobileは解約してゼロベースで考えることにした。

eSIMに対応するiPhone XS/XRシリーズ

昨年発売されたiPhone XS/XRシリーズではeSIMが搭載されDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)にも対応した。

support.apple.com

eSIMのeは「Embedded=組み込み」でSIMカードスマホに組み込まれており、物理的なSIMカードをなしにキャリアと契約を結んで使用できる。

物理的なSIMカードが不要なので海外へ行った際に現地でスマホからeSIMを契約すれば即使用できるので現地空港でプリペイドSIMカードを調達し挿し替え、日本国内で利用しているSIMカードを紛失しないように保管、帰国後に再び挿し替えると言った手間の削減になる。

また、音声通話はデュアル・スタンバイで常時2回線の発着信が可能、データ通信は一方を選んで使用可能なのでメールアドレスや端末補償サービス、家族内通話無料などの為にキャリア契約をしている場合でもデータ通信の部分を格安SIMにしてトータルでの通信費の削減可能性がある。

IIJのeSIM(ベータ版)

iPhone XSシリーズの発売からそれなりに経ったが、ようやく日本でもIIJからデータ通信専用SIM eSIMプラン(ベータ版)のサービスが今年7月より始まった。

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https://www.iijmio.jp/hdd/esim/

契約できるのは6GBでデータ通信のみの月額1,520円+税のプラン一択。

キャリアのデータ通信プランでは6GB前後だと4,000円は下らないことから大きな節約効果が見込まれる(IIJのサイトでは年間17,760円の節約になるとのこと)。

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https://www.iijmio.jp/hdd/esim/

また現在、eSIM楽しむキャンペーンとして10月末まで初期費用の3,000円が1円に(別途SIM発行手数料200円)、月額利用料も3ヶ月間毎月1,000円割引されるのでとりあえず始めるにはとてもいい機会だ。

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https://www.iijmio.jp/campaign/esim/

IIJ eSIMのセットアップ

IIJのeSIMサービスを申し込むにはIIJmioの会員登録を済ませていればそのアカウントでログオン、初めてIIJmioのサービスを申し込む場合には会員登録が必要となる。

https://www.iijmio.jp/esim/signup/login.jsp

現在提供中のeSIMプラン(ベータ版)には音声通話が付けられないので本人確認書類の添付は不要(名前や住所、クレジットカード登録は必要)となり、確認書類のチェックが入らないことから申込み完了後数分(2-3分)で開通連絡のメールが来てアクティベーションコードが用意されていた。

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iPhoneからは、設定→モバイル通信→モバイル通信プランを追加 でパソコンに表示したQRコードを読み取る。

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QRコードを読み込んだ直後に突然画面が切り替わってアクティベーションロックの画面となってApple IDでのログインを求められた。

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アクティベーションロックを解除してからは、今回追加したeSIMの名前を指定("IIJ eSIM"に)、モバイル通信のみで使用する設定して作業は完了(APN設定不要)。

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IIJmioの会員登録から30分ほどで接続まで完了した。

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ひとつ気が付いたのはアンテナピクトの横の通信状態がドコモは【4G】でIIJは【LTE】だった。

スピードテスト

IIJ eSIMも格安SIMのひとつである以上、スピードを気にしないわけにはいかない。

(これからも何度か測定して随時更新する予定)

[平日深夜] 9/10 1時台(【左】IIJ eSIM、【右】NTT docomo
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契約してすぐはなぜかIIJ eSIMの方が早かった、というよりNTT docomoが極端に遅い。

[平日昼] 9/10 12時台(【左】IIJ eSIM、【右】NTT docomo
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1日のうち最も混む平日のランチタイム。下りは0.5Mbpsすら厳しくてQRコード決済アプリを開いてQRコードを表示するだけでも数秒待つ感じ。

[祝日朝] 9/16 8時台【左】IIJ eSIM、【右】NTT docomo
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祝日の朝は快適に使える。

[祝日昼] 9/16 14時台【左】IIJ eSIM、【右】NTT docomo
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祝日の昼は平日の昼と比べればまだマシだがギリギリ使えるレベル。

所感

格安SIMでもっともストレスが溜まる(混む)ランチタイムはIIJ eSIMも例外ではなく、格安SIMのお手本のような結果となった。

その点でMNOのドコモ(NTT docomo)は1番目を除けば終日安定して十分な速度が出ており、レスポンス(PING)も安定している(IIJ eSIMは速度が遅くなる時間帯はレスポンスも悪くなっている)。

最後に

iPhone XS/XRシリーズや次のiPhone 11シリーズでeSIMを始めるか検討してこのブログに辿り着いた人はそれなりにリテラシーの高い人だと思うので暗黙の了解的に済ませてきたが、

  • 毎月のデータ通信量が7GBに収まっている
  • 平日の通勤やお昼の時間帯等のピークタイムに使わない or 遅くても耐えられる
  • SIMロックが解除されている or SIMフリー端末である
  • 別端末でeSIMを使う場合は物理SIMと違って再発行扱いとなり手数料2,000円+200円が発生する

以上の点には注意が必要。

うまく使えばキャリア契約を最低の維持費(従量制の音声通話プラン+1GBまでのデータ通信プラン)にしてこのプランでデータ通信を賄えば安くなり、現在auソフトバンクと契約しているのであれば通信障害や山間部で電波が届かない時などにドコモ回線が使えるメリットもある。

いずれにしても現在はキャンペーン中で最低利用期間は契約月の翌月末までと割引が効いている間に解約できるので百聞は一見にしかずで始めて見たら良いかなと思う。