ごにょごにょブログ

ガジェット、旅行、IT、鉄道、飛行機など思ったまま語るブログ

ThinkPad T440pの液晶ディスプレイをFHD 1080pのIPS方式のパネルに交換した件

f:id:nekosogiradical:20190925235524j:plain

昨年8月に中古で購入したLenovoThinkPad T440p。

スペックはCPUがCore-i5 4300M(Haswell/2.6GHz)、RAMが8GB(DDR3 4GB*2枚)、SSDが500GBで2015年度に発売されたマシンでRAMとSSDを標準スペックから底上げしていてまずまず快適である、液晶ディスプレイを除いては。

gonyo.hatenablog.com

視野角の狭いTNパネル

唯一の不満は液晶ディスプレイがTN方式のパネルであることで正面から見る限りは問題ない。

f:id:nekosogiradical:20190925235529j:plain

しかし、少しでもズレると途端に色の見え方が変わる。

上から見下ろすような角度だと黒文字(記事タイトル)が白飛びして消え、

f:id:nekosogiradical:20190925235534j:plain

逆に見上げるようにするとブログのヘッダー画像の色が反転してしまう。

f:id:nekosogiradical:20190925235433j:plain

左右は上下ほどではないが若干おかしな部分がある。

f:id:nekosogiradical:20190925235539j:plain

デスクにパソコンを置いて椅子に座って使っていれば頻繁に動くことはないが、ソファーでは座ったり横になったりして姿勢を変えることがあり、その度にディスプレイの傾きを直すことになるのが地味に億劫であった。

TNパネルからIPSパネルへの交換

分解(内部アクセス)のしやすさに定評のあるLenovoなので「もしや、液晶ディスプレイも交換できたり…」と思って調べてみると、やはりユーザーレベルで交換が可能であり、部品(液晶パネル)はアマゾンで新品の修理交換用パネルが調達できることから液晶ディスプレイの交換に挑戦することにした。

Lenovo T440p IPS】で検索するといくつかヒットした中で購入したのはこちらの商品。 

8,800円でかつ5%OFFクーポンが付いていたので実質8,360円(購入時価格)。

この手の商品では海外発送になっていて到着まで数日かかることも珍しくないが、日本発送でアマゾンの倉庫に在庫があったので注文した翌日には商品が届いた。 

外箱にはE440と手書きがされているが、アマゾンの商品ページにあるとおり多くのモデルに対応していてT440pでも使えるので問題なし。

f:id:nekosogiradical:20190925235438j:plain

精密機器であり液晶パネルというデリケートな製品なので梱包が気になる所だがそこそこ頑丈な外箱で中はプチプチに包まれていてかなり厳重だった。

f:id:nekosogiradical:20190925235442j:plain

ACアダプターとバッテリーを取り外して、古い液晶パネルを取り外すためにまずはフレームとパネルの隙間に爪を入れるとペリペリと剥がれる。

f:id:nekosogiradical:20190925235446j:plain

取り外しから取り付けの手順は説明しないので、YouTubeに交換手順を説明する動画があるので交換を予定している方はそちらを参考に。


Lenovo Thinkpad T440p change / replace LCD

4つのネジを外すと本体からパネルが外れて、さらにコネクタとの接続を外すことで完全に本体とパネルが分離する。

f:id:nekosogiradical:20190925235450j:plain

アマゾンの商品タイトルには【修理交換用】と記載されていてスマホならサードパーティかパーツ取りの中古が一般的だが、パネルメーカーは交換前と同じ台湾フォックスコングループの大手液晶パネルメーカーInnolux(群創光電、イノラックス)社の純正品で新品。

f:id:nekosogiradical:20190925235455j:plain

取り外しと逆手順で新しいパネルを装着してフレームを取り付ける前に一度バッテリーを取り付けて動作確認をする。

問題なくMint Linuxが立ち上がった(壁紙はタイの寺院ワット・パクナム)のを確認したので、電源を落としバッテリーを取り外してフレームを取り付ける(押し込むと別の場所が浮くのでこの交換作業で唯一難しい作業だった)。

f:id:nekosogiradical:20190925235500j:plain

写真を撮りながらだったがYouTubeで予習していたのもあってここまでざっと15分。

もちろん、Windowsでも問題なく使用できて解像度表示も正しくなっている。

f:id:nekosogiradical:20191029003500p:plain

IPSパネルとTNパネルでの視野角の差

IPSパネルとTNパネルでの視野角の差を大雑把に比較しているのでパネルの色(黄ばみ)やホワイトバランスの違いがあるので色味は参考までに。

まず正面。

f:id:nekosogiradical:20190925235506j:plain
f:id:nekosogiradical:20190925235529j:plain

TNパネルが苦手な上下もIPSパネルはしっかり表現。

f:id:nekosogiradical:20190925235510j:plain
f:id:nekosogiradical:20190925235534j:plain
f:id:nekosogiradical:20190925235514j:plain
f:id:nekosogiradical:20190925235433j:plain

左右ももちろん問題なく視野角はかなり広くなった。

f:id:nekosogiradical:20190925235519j:plain
f:id:nekosogiradical:20190925235539j:plain

WXGA++と1080pでの解像度の差

購入時点でのT440pのディスプレイ解像度はWXGA++の1600x900だったが、パネル交換によって1080pの1920*1080となり表示領域も縦横で2割ずつ増えた。

Microsoft Excelなんて高価なものはない代わりにLibreOffice Calcで最大セルを比較してみる。

WXGA++だとR39セル。

f:id:nekosogiradical:20190927000112g:plain

1080pだとV49セル。

f:id:nekosogiradical:20190927000107g:plain

WXGA++から1080pに解像度が上がったのでブラウザ2枚を左右に並べるような使い方もできて作業効率がアップする。

最後に

液晶ディスプレイを高性能なものに換装して表記上のスペックはCore-i5/8GB/500GB SSD/14.0 FHDと十分使えるレベルまで引き上げられた。

パソコン本体 約30,000円+WD Blue 500GB SSD 約14,000円+FHD IPSパネル 約8,000円の総額53,000円とコスパも悪くない。

ここまで来たら、あとは空いているM.2にもSSDを加えてよりT440pを強化したくなっているが、少なともMint LinuxではオーバースペックだからデュアルブートしているWindows 7のサポートが切れたタイミングでWindows 10にした後にかなぁ…